『0-1 先天原理、あめつち』

有無を言わさず、心の先天原理である古事記の冒頭を載せます。

心の先天原理は冒頭の十七神で現わされています。

0・天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、 高天(たかあま)の原(はら)に 成りませる神の名(みな)は、

1・ 天の御中主(あめのみなかぬし)の神。次に

2・高御産巣日(たかみむすび)の神。次に

3・神産巣日(かみむすび)の神。

この三柱の神は、みな独神(ひとりがみ)に成りまして、身(み)を隠したまひき。

次に国稚(わか)く、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に、 葦牙(あしかび)のごと萌(も)え騰(あが)る物に因りて成りませる神の名は、

4・宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。次に

5・天の常立(とこたち)の神。この二柱の神もみな独神に成りまして、身を隠したまひき。 次に成りませる神の名は、

6・国の常立(とこたち)の神。次に

7・豊雲野(とよくも)の神。この二柱の神も、独神に成りまして、身を隠したまひき。

次に成りませる神の名は、

8・宇比地邇(うひぢに)の神。次に

9・妹須比智邇(いもすひぢに)の神。次に

10・角杙(つのぐひ)の神。次に

11・妹活杙(いくぐひ)の神。次に

12・意富斗能地(おほとのぢ)の神。次に

13・妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。次に

14・於母陀流(おもだる)の神。次に

15・妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。

次に

16・伊耶那岐(いざなぎ)の神。次に

17・妹伊耶那美(み)の神。

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以上が心とは何かの、つまり心の実相内容と働き運用の原理であり、それに沿って形式と現象が産まれます。人の実践と文化文明の大本です。

現代風に見た先天十七(神)の内訳

0 先天の実在と予兆

1~7 意識の実在側

1 現にある現有・持続する未剖判

2・3 全体としてある・主と客

4・5 過去からもたらせある・知識と影

6・7 未来へ持ち越そうとある・選択と光

8~15 意識の働き側

8・9 今に在り、今を持続させる働き

10・11 過去が今に結び付き、今が過去に結ばれる働き

12・13 今を未来に置き、今を未来で伸張させる働き

14・15 全体の開花性、全体の結実性

16~17 意識の統合体・創造の大本

16 統括し、いざない生み成す能動側

17 統括し、いざなわし生み成す受動側

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以上の0~17がイマココで、心の幹の中心に在り木全体が成長するような、十七神が大玉の中心にあって膨らみ転がるような形で、直接表には現われずに意識と意識の物象化に作用します。

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造化三態

ありさま(実在要素)と ・ いきさま(働き)と ・ なりさま(現象創造)

(0)~(7) ・ (8)~(15) ・ (16)~(0)

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言霊原理を時間で現わせば

→ 過去 → 今 → 未来 →

(10)---(11)

(8)(9)

(12)---(13)

(14)---------(15)

(16)----------------(17)

(8)宇比地邇(うひぢに)の神。次に 今有るか無いかを現象させる動韻

(9)妹須比智邇(いもすひぢに)の神。次に 今有るか無いかの現象を持続させる動韻

(10)角杙(つのぐひ)の神。次に 今から過去の現象に結び付られようとする動韻

(11)妹活杙(いくぐひ)の神。次に 過去の現象を今に結び付けようとする動韻

(12)意富斗能地(おほとのぢ)の神。次に 今から未来に向いそこで収まり静まる動韻

(13)妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。次に 未来に今を受け取らせ拡張伸張させる動韻

(14)於母陀流(おもだる)の神。次に 今全体を開き表面に開花する動韻

(15)妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 今全体を受けとり中心部に収束する動韻

(16)伊耶那岐(いざなぎ)の神。次に 実在と働きを誘い現象を結ぶ先天の根源韻

(17)妹伊耶那美(み)の神。 実在と働きに誘われ現象を結ばれる先天の根源韻

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言霊原理を意識空間で現わせば

→ 実在 → 意識 → 実在意識 →

(8)----(9)

(10)(11)

(12)----(13)

(14)----------(15)

(16)----------------(17)

天の御中主(あめのみなかぬし)の神。次に 意識の中心を成すものがある。次に

高御産巣日(たかみむすび)の神。次に 意識の主体側を成すものがある。次に

神産巣日(かみむすび)の神。 意識の客体側を成すものがある。

この三柱の神は、みな独神(ひとりがみ)に成りまして、身(み)を隠したまひき。この三者はそれぞれ独自の世界を形成しているが、それ自体としては現われない

次に国稚(わか)く、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に、 初期の意識の組み合わせで若くて、はっきりした形を取らず、暗く不明瞭な形容をしている時に

葦牙(あしかび)のごと萌(も)え騰(あが)る物に因りて成りませる神の名は、 記憶が次々出てくる意識の世界に出来てくるのは

宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。次に 霊妙な記憶の連鎖を産み出された元となる意識。次に。

天の常立(とこたち)の神。常に記憶を提出する意識

この二柱の神もみな独神に成りまして、身を隠したまひき。この二者の精神機能もそれぞれ独立していてそれ自体としては現われてこない

次に成りませる神の名は、過去が今に引き出される。次に

国の常立(とこたち)の神。次に 意識を常に今これからに立たせようとする意識。

豊雲野(とよくも)の神。どこに立たせられるか配分される意識。

この二柱の神も、独神に成りまして、身を隠したまひき。 この二者も他からは独立していて他に依存しておらずそれ自身としては現われてこない

伊耶那岐(いざなぎ)の神。次に 実在と働きを誘い現象を結ぶ先天の根源韻

妹伊耶那美(み)の神。 実在と働きに誘われ現象を結ばれる先天の根源韻

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言霊原理を時空が剖判していない時に現わせば

天地(あめつち)

(0)

(016)------------(017)

天の御柱・八尋殿

(1)

(16)------------(17)

天地(あめつち) ・ 吾(あ)の眼(め)を付(つ)けて智(ち)となす

天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、意識する始めの時

高天(たかあま)の原(はら) 頭脳中枢に

成りませる神の名(みな)は、 形成される先天実在は

天の御中主(あめのみなかぬし)の神。次に 意識の中心を成すものがある。次に

伊耶那岐(いざなぎ)の神。次に 実在と働きを誘い現象を結ぶ先天の根源韻

妹伊耶那美(み)の神。 実在と働きに誘われ現象を結ばれる先天の根源韻

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