02【言霊ア】 高御産巣日の神(たかみむすびのかみ)

02【言霊ア】 高御産巣日の神(たかみむすびのかみ)

広い心の宇宙の中に天の御中主の神と神名で呼ばれる言霊ウの宇宙が活動を開始し、更にその活動が進展しますと、言霊ウの宇宙から高御産巣日の神と呼ばれる言霊アの宇宙と、神産巣日の神と呼ばれる言霊ワの宇宙が現出します。

事は心の先天構造という五官感覚では把握できない領域の話でありますから、手に取って見るような説明は難しいのですが、出来るだけ平易に説明してみましょう。

高御産巣日・神産巣日とう二つの神名の指月の指から、その神名が心の何を指し示してくれているのか、を考えてみましょう。高御産巣日(たかみむすび)、神産巣日(かみむすび)という漢字を仮名に置き換えて書いてみます。

すると「タカミムスビ」「カミムスビ」となって、高御産巣日の方が頭にタの一字が多いだけの事が分かります。後程お分かりになることですが、日本語の中に使われるタの一音は物事・人格の全体または主体として使われることが多い音です。

そのタの一音以外では二神名は「カミムスビ」と同音に読めます。「カミムスビ」は「噛み結び」となります。噛み結ぶ、即ち緊密に結び合って何かを生み出すもの、更に一方は主体で、他方は客体であるもの、と言えば、それが何であるか、は想像がつきます。

そうです。高御産巣日・言霊アは主体宇宙、神産巣日・言霊ワは客体宇宙であることを示しています。言霊アは心の先天構造内の主体宇宙のことであり、言霊ワは客体宇宙のことであります。