子事記・意識の子現象

古事記を子事記として読むことが本編の目的です。子事記の子とは古事記の冒頭百神目が三貴子として出てきて、歓喜して三柱の貴き子を得たりの子からきています。この子を意識の子現象として捕らえようとするものです。

人は成長の段階を踏んで大きくなります。歩けない赤ん坊の時からハイハイ出来るようになり、つかまり立ちし、ついには一人歩きができるようになり、飛んだり跳ねたり駆け出したりが自在に可能になり、そして三貴子となります。私達の肉体と同様に意識も変態成長します。意識は端的には言葉となって現れるので古事記をまず言霊原理論として読み込むことが必要です。

古事記によれば言葉の単元は物質の元素数より少なくたったの五十です。それを駆使して人の全知能が働きます。要するに人は五十音図の中で意識し考えていることになります。ただし意識に必要な元素数が五十である替りに、考える働き方法がまた五十あります。

五十音図の構成は人の精神意識によりますが通常は、母音、半母音、父韻、親韻、子音、ん音でなります。