008 原文を目次とする・

原文を目次とする

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世界歴史の目次の始まり

古事記は意識活動の原理であると同時に、意識の成長のままを記しています。

人の意識の始めには何も無いので、古事記も何もないところから始まります。赤ん坊は何にも知らずに何でも受け入れますから、意識の赤ん坊時代を現すところでは意識が先天的にあるものを受け入れていく経過が述べられます。

意識が成長して間違えることができるようになり、自己主張ができるようになれば、古事記もその場所をチャンと示してくれます。

これではいけないと反省するようになれば、反省の手順も明かし間違えを削ぎ落とす方法も示してくれます。

宗教的感情の現れる場面とか、悟りとかができるようになる場面とかに至ればそれらも示して、次の段階へ進む準備を示します。

こうして一人きりで思い納得していても社会性もなく世界性も無いことに気付くようになれば、全世界を相手にする意識の持ち方を示唆してくれます。

そして意識の成長が世界歴史の創造と対応しているのを見せられることになります。

それらが古事記の神代の巻冒頭の百神でまとめられているわけです。

ですので冒頭を読むことは自分の意識の成長を見つめ世界創造に参加していることを納得させられていくことになります。

ところが、古事記の言葉は秘密の解釈を必要とするため一般的ではありません。

それでも冒頭百神は既に解読されていますので、誰でも自分の意識の手順を確かめたいものは確かめることができるばかりか、世界の創造主の意識的な一人となることができます。

現在に既に出来上がった知識体系からすれば古事記は千三百年前にあった日本人の思いと思想をかたったものですが、人々にそのような思いに至らしめた事情に注意すれば、古事記の神などはどこにもいないばかりか、どこにでもいると思わされている事情があるしそれが古事記を書き記しておく理由となっているものがあることになります。

金も権力も軍事力ないのに、古事記の思想を伝承させられてきた家族もいて、未だに古事記の物語の末裔というだけで頂点に立っています。

しかし、敗戦によって古事記の神話と手を切ってしまいましたから、現在は古事記の思想は世界に開放され誰でもが学ぶことができるようになりました。

残念ながら古事記を伝承してきた家族・皇室に古事記の真実は今のところは伝わっていないようです。確かに行事伝統祭祈や器物、皇室内に伝わる秘密の手順などがあるはずです。それらの全ては古事記の百神を象徴したものであり、ことに冒頭の十七神の先天原理の象徴したものであろうと思われますが、古事記の神話と手を切ってしまった今となっては解釈のしようがありません。

それでもそのお蔭で、誰でもが神の物語であったものを自由に解釈できる機会を得ているのです。皇室にその気がなければ誰かがやらなければ、世界平和はきません。

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。。。 心の先天原理構造 (十七神) 。。。

天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、高天(たかあま)の原(はら)に成りませる神の名(みな)は、

天の御中主(みなかぬし)の神。次に

高御産巣日(たかみむすび)の神。次に

神産巣日(かみむすび)の神。

この三柱の神は、みな独神(ひとりがみ)に成りまして、身(み)を隠したまひき。

次に国稚(わか)く、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に、葦牙(あしかび)のごと萌(も)え騰(あが)る物に因りて成りませる神の名は、

宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。次に

天の常立(とこたち)の神。この二柱の神もみな独神に成りまして、身を隠したまひき。

次に成りませる神の名は、

国の常立(とこたち)の神。次に

豊雲野(とよくも)の神。この二柱の神も、独神に成りまして、身を隠したまひき。

次に成りませる神の名は、

宇比地邇(うひぢに)の神。次に

妹須比智邇(いもすひぢに)の神。次に

角杙(つのぐひ)の神。次に

妹活杙(いくぐひ)の神。次に

意富斗能地(おほとのぢ)の神。次に

妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。次に

於母陀流(おもだる)の神。次に

妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。

次に

伊耶那岐(いざなぎ)の神。次に

妹伊耶那美(み)の神。

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あめつちの心の運用原理

天地・あ・め・つ・ち

(あ) 先天 ・ 中今という始まり

(め) 実在 ・ ウという主客の宇宙世界未剖判

・ アワという実在と働きの剖判した宇宙区分

・ ウアワヲオエヱという実在母音世界 ・ありさま

(つ) 働き ・ チイキミシリヒニという働きの父韻世界の韻律 ・いきさま

・ チキシヒとイミリニという主客の働きの動因

・ イヰという統体の一つ柱の根本能動韻

(ち) 現象 ・ あらわれと成った現象 ・なりさま

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先天十七神

心を神名で示したあめつちの運用原理 (冒頭の十七神の事で、頭脳内の先天構造の中の実在と働き)

(あ)

先天 ・ 中今という清浄無垢な「心の宇宙」の始まりが成立しようとする瞬間

・天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、高天(たかあま)の原(はら)に成りませる神

(め)

実在 ・ ウという主客の宇宙世界未剖判

・ 天の御中主(みなかぬし)の神。 言霊ウ。 (宇宙の中心にあってすべての意識活動の元)

・ アワという実在と働きの剖判した宇宙区分 ・主体と客体、見るものと見られるものに分かれる

・ 高御産巣日(たかみむすび)の神。 言霊ア。 (噛み合わせる能動因)

・ 神産巣日(かみむすび)の神。 言霊ワ。 (噛み合わされる受動因)

・ ウアワヲオエヱという実在母音世界

・ 宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。 言霊ヲ。 (経験の記憶が存在する宇宙)

・ 天の常立(とこたち)の神。 言霊オ。 (宇宙自然界の記憶とその関連を考え成立させる心の世界)

・ 国の常立(とこたち)の神。 言霊エ。 (選択する実践智があらわれてくる宇宙)

・ 豊雲野(とよくも)の神。 言霊ヱ。 (先天構造の言霊をどのように組んでいくかの分野の実体)

(つ)

働き ・ チイキミシリヒニという働きの父韻世界の韻律。 (主客に働き掛ける力動韻で知性の根本律動)

・ 宇比地邇(うひぢに)の神。 言霊チ。 (宇宙全体がそのまま現象となって現れ出ようとする力動韻。 心の実在がそのまま意識のはずみの総意の主となって直接現われ出ようとする力動韻。) 欲望世界の主体側。言霊ウの性質。

・ 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 言霊イ。 (現れ出てきた動きの持続する働きの韻。 有ることや有ろうとする選択に比べるまでもなく、意識の持続伸長発展等が直接に延びていき自己主張を続ける韻。) 欲望世界の客体側。 言霊ウの性質。

・ 角杙(つのぐひ)の神。 言霊キ。 (自己を正当化する規範を角を出すように掻き操って自分の方に引き寄せてくる働きの力。立てた角、自己主張、の廻りに人が生きるために必要な知識・信条・習慣等々を規範として掻き集める能動韻。) 知識世界の主体側。 言霊オの性質。

・ 妹活杙(いくぐひ)の神。 言霊ミ。 (自らの判断力規範によって種々の実在世界の物に結び付こうとする力動。 生きた実を得ようとする自分の心に当たり跳ね返るものを確認して結び付き、主体側の行為の有用性が生きていることを確認しようとする律動。) 知識世界の客体側。 言霊ヲの性質。

・ 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 言霊シ。 (大きな識別の働きが土台となるように静まること。自分の安定を求めるため決まった方向の結論へと収束するように、選択肢がこれしかない状態を産み出し、今現在を静め治めようとする律動。) 選択世界の主体側。 言霊エの性質。

・ 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 言霊リ。 (大いなる量りのわきまえ。 人間の識別の力が心の宇宙の拡がりに向って何処までも活用されるよう発展伸長していく力動韻。 自己を取り巻く大量に提供せられた選択肢の花弁の中から、自分の種の保存と伸張に都合のよい選択が用意されている律動。) 選択世界の客体側。 言霊ヱの性質。

・ 於母陀流(おもだる)の神。 言霊ヒ。 (心の表面に完成する働きの韻。識内容が自己の表層へ上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つけたものと結び付こうとする律動とする。) 感情世界の主体側。 言霊アの性質。

・ 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 言霊ニ。 (心の底の部分に物事の原因となる音が煮詰まり成る韻。 押し寄せる周囲からの圧力を利用して心の中に自分を煮詰め、それによって自分を抽出する律動。) 感情世界の客体側。 言霊ワの性質。

(ち)

現象 ・ イヰという統体の一つ柱の根本能動韻 (智に成しあらわれと成す現象をいざなう創造意志の韻。)

・ 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 言霊イ。 (創造意志として母音世界を支える。八父韻に展開して母音半母音を結び現象子音を産む。 現象に相応しい名前を付ける。)

・ 妹伊耶那美(み)の神。 言霊ヰ 。 (先天世界の創造意志を秘めあらわれの用意されている基盤となっている韻。)

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古事記冒頭(こころの目次)は二部構成。

Ⅰ) 言霊・心の要素編 (天の御中主の神から火の迦具土の神まで五十神)

あ・ 冒頭十七神

め・ 大事忍男から妹速秋津ヒメまで

つ・ アワナギの神から国のクヒザモチの神まで

ち・ シナツヒコの神からカグツチの神まで

Ⅱ) 言霊・心の運用編 (金山毘古の神から建速須佐の男の命まで五十神)

あ・ 金山毘古から和久産巣日まで

め・ 泣沢女の神からクラオカミの神まで

つ・ 正鹿山津見の神から戸山津見の神まで

ち・ 衝き立つ船戸の神から建速スサノオの命まで

五十足す五十で百神。

百の道。もち(餅)。百の道理。

下に運用法の五十、上に言霊の要素の五十の鏡餅(鏡となる百の道理)

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こころの目次 ・ 目次の終了までには百神出てきますがその経過を終えた時が意識の最初の重層循環の成った瞬間となります。瞬間とは百神の経過のことです。

始めは何もないが、何かがある、全てがある、しかし、何もない

天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき 高天原(たかあまのはら)に 成りませる神の名(みな)は、】

【あめつち】

「ア」の「メ」を「ツ」けて「チ」となす、とよむ。吾の眼を付けて智と成す。

私の意識を相手対象に向けて実践智と成すこと。そこに成り出てくるのが私の天地世界。

これが全てであり、 一瞬で全体であり、後天現象(子)の事を記す始めとなる。

何も無いけれど何かある予兆の二つの形がある。

一) 自然の経過に流されて始まる心の運用。ウ→オ→エ(天の御中主、高御産巣日・神産巣日・ウマシアシカビヒコヂ・天の常立・国の常立・豊雲野)の流れで始まる。

二) 実践智の「さてわたしはどうしようかな」で始まる心の運用。エ→オ→ウ(天照らす大御神・月読の命・建速須佐之男の命)の流れで始まる心の運用。

ただし、一の無自覚な運用自体が二の先天原理で支えられているという言霊循環。それは先ず、人間の頭脳の中に何かの力動が起こります。しかし何であるのか何か起きたのか動いたのかとも意識はできていません。そこに実在する力動が「吾の眼を付けて智に成る・あめつち」です。

天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき

こころの世界の始まる前、こころの宇宙

『天地はアメツチと読み、アメツチは吾(ア)の眼(メ)を付(ツ)けて智(チ)と成すこと』

『 こころの先天構造 ありさま・実在といきさま・働き 』

『 宇宙の創造意思・位 』

『 始まる時には全部ある・処 』

『 瞬間的に全部了解されている・時 』

『 後天現象が用意されている 』

『 吾(あ)の眼(め)が付(つ)いて智(ち)となる 』

『 初発(はじめ)とは端(は)が始(し)動きはじめる意識の芽(め) 』

『 あめつちのはじめ、という意識 』

『 はじめの時(とき)には十の機(潮時・きっかけ)がある 』

『 意識の起きる時 』

『 あめつちのはじめのとき、が全て 』

高天原(たかあまのはら)に

『 先天の吾の眼(あめ)・私の意識がある場所 』

『 吾の眼はどこにあるか。高天原という脳髄 』

『 高天原に付くことで吾の眼(意識)が現れる 』

『 高天原は個人としては頭脳の中枢ですが総体としては言語規範にある 』

『 人は二者の高天原を元々持っている。タとカの天原(アの間の原) 』

『 タ から始まる高天原 』

『 カ から始まる高天原 』

成りませる神の名(みな)は

『 以下瞬時に百神がまとめて成るので、一神一神が産まれるのではない、と同時に一神一神が独自に産まれる』

『 吾の眼(私の意識)が付いて智となるのが、成りませる神 』

『 神(かみ)とは 』

『「汝人間モーセ、汝一人がそのまま神なのであり、それ以外に神はないのだ」と。人間の心の宇宙が究極に於て五十個の言霊で構成されていることを確認することが出来た聖(霊知り)天皇にして初めて明言することが出来る真理なのだ。

I am that I am. とは初めの I am の私はとはエホバ神自身のことであり、that I am の私はモーゼのことを意味している。「神とはモーゼがモーゼであること(モーゼがモーゼたらしめているもの)である。」

『 神とは、成りませる成果・結果(か)の実(み)』

『古事記で名付けられたそういう神はいない 』

『神とは吾の眼が付いて智と成る成果結果の実のこと』

『いた神といる神と成る神の循環』

『天津神とは先天の神』

【 天の御中主の神 】

『意識の最初の成果の実となるもの ・ 意識の中核の主』

『時処位の実在も働きも能動受動も未剖判』

『先天十七神そのまま』

『 何もなかろうと何かあろうとそれを成果の実とすればカ・ミと成る。いずれにしても意識の始まりの中心と成る 』

『 意識の発芽 宇宙の真ん中 』

『 無限の宇宙が一点の芽となる 』

『 吾の眼(私の意識)が起きるということ。 アとワ(淡路)の言霊(穂)が別れて出て来る(別)狭い(狭)区分(島) 言霊ウは主客未剖、アワはそこから分れます 』

『 芽生えの始まる前の領域 』

『 「うっ」、と注意を向ける 』

『 何も無いが、何かある何でもが受け取れる 』

『 宇宙の澄んだ巣から飛び立つものがある 』

『 四方八方へ向うイマココの「中今」がある 』

『 中今の正体とは古事記の冒頭十七神 』

『 中今の図式 』

十七言霊によって構成される心の先天構造は言霊学のアルファーであり、これを天津磐境(あまついはさか)といい、五十言霊とその五十通りの動きによる言霊学の総結論、即ち言霊学のオメガーを天津神籬(あまつひもろぎ)と呼びます

『 初めての言霊要素の発生 』

『 先天の先天 ・ 天性の記憶となっている先天 → 宇宙(空) → 呼び出される先天の記憶(十七神の父母音) → 岐美の命 → 零の心 ⇒ 』

『 ある か ない 心の発生、問題の提示 』

『 ありさま、いきさま、なりさま これから始まる問題の全て 』

『 今あるかないか 』

『 言霊ウ 』

『 アワの始め 』

『 我も彼もない 』

『 今ここにあるだけ 』

『 これからの姿 五感による欲求 産業経済 今に囚われる心 』

『 今-今全体の創出 』

『 無と空即是色 』

『 「中今」の「いとなみ」のもつ「いきさま」と「ありさま」が「なる」、その「さま」 』

【 次に、 高御産巣日(たかみむすび))の神 次に、(神産巣日の神) 】

『次に次にと前承する言霊上昇循環』

『た・カミムスビとカミムスビ』

『どうやって御中主から高御産巣日へ行くのか』

『剖判とは何か』

『た・カミムスビとカミムスビではどちらが先か』

『何が剖判するのか』

『剖判の元(御中主)はどうなるか』

『何が加わって空から有へ』

『有の中身は何か』

『母音と父韻とプラスアルファ』

『母音と半母音、父韻が妹背の四組であるわけ』

『実在のこちらとあちらと働きの能動と受動』

『実在にある働きと働きにある実在』

【 天の御中主の神 、高御産巣日(たかみむすび)の神。次に、神産巣日(かみむすび)の神。この三柱の神は、みな独神(ひとりがみ)に成りまして、身(み)を隠したまひき。 】

『三の意味』

『道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ずる』

『易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず』

『三の次は』

『独り神であるわけ』

『次に出てくる独り神。3、2、2とはなにか』

次に国稚(わか)く、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に、葦牙(あしかび)のごと萌(も)え騰(あが)る物に因りて成りませる神の名は、

これは何を言っているのか』

『現代知識から解釈する想話機能の弱点』

『古代人は知能が低いのか子供らしいのか』

『能動と受動ではどちらが先か』

『まず言霊ヲの世界、そして言霊オの世界』

『ここまでだけの世界はあるか(ウだけアだけワだけ)』

『言霊ヲだけの世界はあるか』

『象徴、神格化といえば片付くか』

宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。次に

天の常立(とこたち)の神。この二柱の神もみな独神に成りまして、身を隠したまひき。

『言霊ヲと言霊オ』

『二神単位で独り神であるわけ』

『ウアワの次に来るヲ』

『ヲの次とは何か』

『どれだけ独り神がいるか』

『ウアワヲオ同士の関係』

『言霊ヲは記憶のこと』

『記憶同士はどうなる、そこでの独り神とは』

『オヲの世界は何処からきて何処へ行く』

『過去の世界が今にある』

『今が過去に結ばれる』

次に成りませる神の名は、 国の常立(とこたち)の神。次に

豊雲野(とよくも)の神。この二柱の神も、独神に成りまして、身を隠したまひき。

『言霊エとヱ』

『ウアオエの意識と発声と発音』

『言霊アの働きはオとエに剖判』

『言霊ワの実体はヲとヱに剖判』

『言霊ウは実体(ワ)と働き(ア)に剖判』

『ウからエを見る』

『エからウを見る』

『全体を見るのはア』

『例えば今とは何か』

『経験知(オヲ)と実践智(エヱ)』

『選択とは何か』

『一点に過去現在未来とその全体の四つ(世)がある』

『例えばありさまの四(世)』

『例えばいとなみの四(世)』

『例えばなりさまの四(世)』

次に成りませる神の名は、

宇比地邇(うひぢに)の神。次に

妹須比智邇(いもすひぢに)の神。次に

角杙(つのぐひ)の神。次に

妹活杙(いくぐひ)の神。次に

意富斗能地(おほとのぢ)の神。次に

妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。次に

於母陀流(おもだる)の神。次に

妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。

『「八」の秘密』

『今の瞬間は八通りある』

『様々な八』

『ものがある、では誰が有らしめるのか』

『今に有ると有らしめる』

『過去が今に有ると有らしめる』

『未来が今に有ると有らしめる』

『全体が今に有ると有らしめる』

『解釈しようのないヘンテコな名前の神』

宇比地邇(うひぢに)の神とは。

妹須比智邇(いもすひぢに)の神とは。

角杙(つのぐひ)の神とは。

妹活杙(いくぐひ)の神とは。

意富斗能地(おほとのぢ)の神とは。

妹大斗乃弁(おほとのべ)の神とは。

於母陀流(おもだる)の神とは。

妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神とは。

『存在、時間、意識の八方位』

『各神解説』

次に

伊耶那岐(いざなぎ)の神。次に

妹伊耶那美(み)の神。

『誘(いざな)う大本』

『吾の眼を付けて智と成す天地世界の大本』

『さて、イザナギはどこにいるか』

『以上が意識の原理。続いてその体現者とその仕方』

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これ淤能碁呂島(おのごろしま・おのれのこころのしまり)なり。

『個別と一般・全体の問題』

『おのころ島とはおのれの心の締まりのこと』

『各人の心の原理が載り展開するところ』

『全人の心の原理が載り展開するところ』

ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて、伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、

『心に有る二柱の神が一柱(御柱)を建てる』

『自我は元々はない』

『各人の持つ働きが各人に現れる』

『命以ちて命の神に、の構造』

「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依(ことよ)さしたまひき。

『始めは不明不定流動的で、漂える』

『次いで手許に引き寄せ、整理分析修理配置する』

『そしてあるべき処へ固定し整え有ると宣命する』

『そのために創造物に名を与える準備をする』

『そして名を与え広める』

『ものの想像と名前の想像』

『精神内部での創造』

『沼矛とは発音して霊を縫いつけること』

かれ二柱の神、天の浮橋(うきはし)に立たして、その沼矛を(ぬぼこ)指し下(おろ)して画きたまひ、

『二柱とはギミ各神の働きと実在の二つのこと(親韻)』

『沼矛はイ㐄の現れたチイキミシリヒニ』

『沼矛は舌 』

『浮橋をウ気端と読んでみると』

『浮橋はチイキミシリヒニの父韻のこと』

『立つのは橋の上ではなく両端にイ㐄』

『八つの可動な橋板で構成され、イの意志として現れる』

『誰が持つか、主体側が持っているものを渡す』

塩こをろこをろに画き鳴(なら)して、引き上げたまひし時に、その矛の末(さき)より垂(したた)り落つる塩の累積(つも)りて成れる島は、

これ淤能碁呂島(おのごろしま)なり。

『塩は、四穂で世界(よ)の出始め』

『こをろは、子を降ろすで現象子音を産む』

『画き鳴らしは、カの気を成らす、(過去・角杙、妹活杙と結ばれる)』

『引き上げは、働きから実在を抽出する』

『その矛の末は、舌の先(発音)で表現される四穂の現象』

『垂り落つる塩の累積が、私の心の領域、私の世』

淤能碁呂島は、おのれのこころの締まり』

その島に天降(あも)りまして、天の御柱(みはしら)を見立て、八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。

『先天領域が創られる次いで、自己領域が創られる』

『天の御柱・自己の実在領域の次元世界』

『八尋殿・自己の意識の八つの運用領域(父韻)』

『歴史と等身大の無限の領域となる』

『浮橋にて実在世界の創造、次いでオノコロ島にて働きの適用』

ここにその妹(いも)伊耶那美の命に問ひたまひしく、「汝(な)が身はいかに成れる」と問ひたまへば、答へたまはく、

『汝が身のミとは何か。何故ミが気になるのか』

『いかに成れるは、働きの手順を問う』

『働きにおいてはギの命(主体側)が先に問う』

『問いは何に現れるか。自らの問いに現れる』

『初対面では自己紹介は後にする』

「吾が身は成り成りて、成り合はぬところ一処(ひとところ)あり」とまをしたまひき。

『成るは鳴るです』

『鳴り鳴りて鳴りっ放し』

『いかに鳴れる。鳴り鳴りて終わりが無いものとは、実在』

『終わりが無い?では命は?過去は?』

ここに伊耶那岐の命詔りたまひしく、「我が身は成り成りて、成り余れるところ一処あり。

『全てを現す赤子の泣き叫び』

『働きの現れるまで』

『鳴る働き』

『鳴り鳴る働き』

『鳴り鳴りて鳴り余れる働き』

『始めに余り、終わりに余る』

『泣き騒いで鳴り成りて余れる父韻』

『一処とは四ヶ所八面のこと』

(かれ)この吾が身の成り余れる処を、汝(な)が身の成り合わぬ処に刺(さ)し塞(ふた)ぎて、国土(くに)生みなさむと思ふはいかに」とのりたまへば、

伊耶那美の命答へたまはく、「しか善けむ」とまをしたまひき。

『泣き騒ぎを治める』

『実在と働きは対応しなくてはならない』

『刺す四ヶ所、塞ぐ四ヶ所で八面』

『国土(クニ)は組(ク)んで似(ニ)せる』

『美が答えなければ事は成らない』

『如何に成れるか、一処あり、生みなさむ』

『岐は騒ぎ、美が受け入れを決める』

ここに伊耶那岐の命詔りたまひしく、「然らば吾と汝と、この天之御柱を行き廻り逢ひて、美斗(みと)の麻具波比(まぐはひ)せむ」とのりたまひき。

『行き廻り逢いては、イ㐄の気を廻り合わして』

『実を取る間の喰い合い(みとのまぐあい)』

かく期(ちぎ)りて、すなはち詔りたまひしく、「汝は右より廻り逢へ。我は左より廻り逢はむ」とのりたまひて、

『右は身切りで、廻りは間割り』

『一本の受け入れ柱を四分(ウオアエ)にすること』

『ぐるりと廻るのはギの命のみで、ミは動かない』

『左は霊(ひ)足りで、廻りはミの間に割り込むこと』

『かくしてミトノマグアイ、実を取る間の食い合いとなる』

(ちぎ)り竟(を)へて廻りたまふ時に、

伊耶那美の命まづ「あなにやし、えをとこを」とのりたまひ、

後に伊耶那岐の命「あなにやし、え娘子(をとめ)を」とのりたまひき。

おのもおのものりたまひ竟(を)へて後に、その妹に告りたまひしく、「女人(おみな)先だち言へるはふさはず」とのりたまひき。然れども隠処(くみど)に興(おこ)して

子水蛭子(みこひるこ)を生みたまひき。この子は葦船(あしぶね)に入れて流し去(や)りつ。

『美が先にいて、自分がいると先に言う』

『実が先にいて、自分がいると先に言わない』

『をとこは、音子(現象)』

『をとめは、音芽・眼(内実・霊)』

『おみなは、尾・緒御名』

『ふさはずは、ふさわしくないが必然必要なこと』

『くみどは、誰に対してもきちんと整理秩序のある戸』

『ひるこは、霊流子』

『葦船は、ア・シ船、公平な必要悪』

『流し去りつは、必要な一般性のこと』

次に淡島を生みたまひき。こも子の例(かず)に入らず。

『まず、霊流子(一般性)の流布、次いで、アワ、ウウ、オヲ、エヱの次元』

『子の例に入らずは、一般全体で、具体個別性がないため』

『アワ島は、ア次元でなくアウオエの四つの次元を含む』

『アワ島とは、父韻が係わらず、母音次元の表明のみ』

ここに二柱の神議(はか)りたまひて、「今、吾が生める子ふさわず。なほうべ天つ神の御所(みもと)に白(まを)さな」とのりたまひて、すなはち共に参(ま)ゐ上がりて、天つ神の命を請ひたまひき。

『ここに二柱の神議りたまひては、ギミによる創造の確認』

『今吾が生める子ふさわずの、今とは、世界への必要な伏線』

『猶うべは、無自覚な創造行為の確認納得を報告(なるほどもっとも)』

『(見てよ僕にも出来たよ。でも同じだな、おかしいな)』

『(自分のコトなのに、天つ神の命を請いたまひき)』

ここに天つ神の命以ちて、太卜(ふとまに)に卜(うら)へてのりたまひしく、「女(おみな)の先立ち言ひしに因りてふさはず、また還り降りて改め言へ」とのりたまひき。

『太卜・フトマニは、二十間似、二十の間に似せること』

『卜・ウラへては、裏合え、元の心を次(二)の表象で合わす(言霊)』

『還り降りては、同じ次元同じ一般性の土俵に降りること』

かれここに降りまして、更にその天の御柱を往き廻りたまふこと、先の如くなりき。ここに伊耶那岐の命、まづ「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ、後に妹伊耶那美の命、「あなにやし、えをとこを」とのりたまひき。かくのりたまひ竟へて、御合いまして、

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