05 (シ)・チイキミシリヒニ。たかまはらの使用法。
(シ)・チイキミシリヒニ。たかまはらの使用法。
(イ--意思の発動)
チ--ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)
イ--以ちて、(や行のイ)
キ--伊耶那岐の命
ミ--伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、
シ--「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め 意富斗能地(おほとのぢ)の神
リ--成せ」と、
ヒ--天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、
ニ--言依さしたまひき。
(ヰ--意思の帰還)
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シ--「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め 意富斗能地(おほとのぢ)の神
「 先天構造世界の内容はすべて整った。けれど後天現象世界についてはまだ何も手をつけていない。その混沌とした後天の世界に創造の手を加えて、種々のものを創造し、うまくいったか、どうかを調べ、」
「この場合、漂へる国の国とは国家のことではなく、創造して行く一つ一つの物や事のことを指します。 」
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意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。いとなみ、働き。今-未来。
精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
「言霊シ。意富斗能地は大きな斗(はかり)の働きの地と読めます。物事を判断し、識別する大いなる能力の地という訳です。人はある出来事に出合い、その事を判断・識別する事が出来ず迷う事があります。あゝでもない、こうでもないと迷いながら、次第に考えが心の中でまとめられて行きます。そして最後に迷いながら経験した理が中心に整理された形で静止し、蓄積されます。蓄積される所が心の大地という訳です。この働きから学問の帰納法が生れて来るでありましょう。」
大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。
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○ あまりにも細々とし切れ切れの解説では脈絡を忘れますので、前もって自我の成立を一般的に述べておきます。
注意点として以下があります。
○ 「シ」への経過で肝要なことは、「チ」の胎動が持続して「イ」、そこで「キ・ミ」に剖判していることです。
そして「シ」で結果となる実在世界を目指して、「リ」の父韻で、言葉を用いて「ヒ」、花開かせる名目「ニ」にします。
この並びは古事記冒頭の並び(1-2-4-8-2)と同じになっています。
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自我の成立。
チ) 宇比地邇(うひぢに)の神。【ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)】
(ウの性質)全体性 今-今。 いとなみ、働き。
精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻
宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。
チ) 自我の成立を目指す胎動が始まり、
イ) 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。【以ちて、】(や行のイ)
(ウの性質) 全体性。 今-今。なりさま、実体
動き出した力動が持続する韻
すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。智慧の選択に比べることなくそのまま持続すべし。
イ) その働きが持続していき、
キ) 角杙(つのぐひ)の神。【伊耶那岐の命・】
(オの性質)掻き進める働き。過去-今。 いとなみ、働き。体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻
立てた規範をもって、角を出して角の先で、その運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。
キ) 自我の働きいとなみ、主体側と
ミ) 妹活杙(いくぐひ)の神。【 伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、】
(ヲの性質) 掻き集める。過去-今。なりさま、実体。
精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻
釣りあげた生きた魚をてなづけるように立てた規範に相手対象を適合させるようななりさまを探す働き。
ミ) 自我の実体、客体側なりさまに剖判して、
シ) 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 【「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め 】
(エの性質) 拡がりの保存収縮。今-未来。いとなみ、働き。
精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻
大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。
シ) 剖判されたギミ(自己)がそのまま目的結果となり、実在世界の働き・実体と成る事を目指して、
リ) 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 【成せ」と、】
(ヱの性質)保存収縮の拡がり。 今-未来。なりさま、実体。
ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻
大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。
リ) それぞれが事実として確認されるように、(八父韻の働きで)
ヒ) 於母陀流(おもだる)の神。 【天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、】
(アの性質)火花の先端にて、表面性。過去-今-全体。 いとなみ、働き。
精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻
意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き
ヒ) ギ・ミの表面に指示される言葉を受け、
ニ) 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 【言依さしたまひき。】
(ワの性質)火花の先端にて、表面性。過去-今-全体。なりさま、実体。
物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻
心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。
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要点だけ抜き出せば以下の通りですが、世界の至宝として応用できるかどうか。
チ) 自我の成立を目指す胎動が始まり、
イ) その働きが持続していき、
キ) 自我の働きいとなみ、主体側と
ミ) 自我の実体、客体側なりさまに剖判して、
シ) 剖判されたギミ(自己)がそのまま目的結果となり、実在世界の働き・実体と成る事を目指して、
リ) それぞれが事実として確認されるように、(八父韻の働きで)
ヒ) ギ・ミの表面に指示される言葉を受け、
ニ) その表現されたものを花開かせる行動の名目とします。