く  言霊循環 名を付け社会を建設する

×××××

循環する言霊原理。

ウ・アワ・ヲオエヱ・チイキミシリヒ二・イヰ・タトヨツテヤユエケメ・クムスルソセホヘ・フモハヌ、ラサロレノネカマナコ・ン

心の表現・内に省みた心の宇宙の世界の運用手順 ・ 天地の初発(はじめ)の時、高天(たかま)の原(はら)に成りませる神の名(みな)は、

あめつち = 吾(あ)の眼(め)を付(つ)けて知(ち)恵となす。

先天十七十七神

【01 言霊 ウ】 天の御中主(みなかぬし)の神。(主客の発生、剖判の連続、働きと実体に剖判)

【02 言霊 ア】 高御産巣日(たかみむすび)の神。 (いとなみ。今全体の表面に拡がるいとなみ。心の自覚、主体・能動・働き側)。

【03 言霊 ワ】 神産巣日(かみむすび)の神 。 (なりさま。今全体の表面から中心にまとまるなりさま。心の自覚、客体・受動・実体側)

【04 言霊 ヲ】 宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。(過去-今全体のなりさま。こころの客観実在)

【05 言霊 オ】 天の常立(とこたち)の神 。 (過去-今全体のいとなみ。こころの構造、経験、主体側)

【06 言霊 エ】 国の常立(とこたち)の神 (こころの構造、選択、主体側)。(今-未来のいとなみ。心の選択実在)

【07 言霊 ヱ】 豊雲野(とよくも)の神(こころの構造、選択 客体側)。 (今-未来のなりさま。心の選択実在)

知性の律の島です。(心のいとなみの八種)

【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウ)全体性 父韻。次に

【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウ) 全体性。次に

【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オ)拡がる動き。次に

【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。(ヲ) 拡がる動き。次に

【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。(エ) 拡がりの保存収縮。次に

【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱ)拡がりの保存収縮。次に

【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (ア)火花の先端にて、表面性。次に

【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワア)火花の先端にて、表面性。 』

【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻。次に 、

【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。 (意志の帰還)

オノコロ島・ 先天を運用する主体が先天によって作られる。

神々の宝座。 淤能碁呂(おのごろ)島。

== おのれの心の領域 ==

『 ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて、』 『 伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に 詔りたまひて、』 『 「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、』 『 天の沼矛(ぬぼこ)を賜 ひて、言依さしたまひき。』

『 かれ二柱の神、天の浮橋(うきはし)に立たして、』 『 その沼矛を(ぬぼこ)指し下(おろ)して画き たまひ、』 『 塩こをろこをろに画き鳴(なら)して、』 『 引き上げたまひし時に、』 『 その矛の末(さき) より垂(したた)り落つる塩の累積(つも)りて成れる島は、』 『 これ淤能碁呂島(おのごろ)なり。』

『 その島に天降(あも)りまして、』 『 天の御柱を見立て、八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。』

== 心の創造 ==

『 ここにその妹(いも)伊耶那美の命に問ひたまひしく、 「汝(な)が身はいかに成れる」と問ひたま へば、 答へたまはく、「吾が身は成り成りて、成り合はぬところ一処(ひとところ)あり」とまをしたまひ き。』

『 ここに伊耶那岐の命詔りたまひしく、「我が身は成り成りて、成り余れるところ一処あり。

故(かれ)この吾が身の成り余れる処を、汝(な)が身の成り合わぬ処に刺(さ)し塞(ふた)ぎて、国土 (くに)生みなさむと思ふはいかに」とのりたまへば、

伊耶那美の命答へたまはく、「しか善けむ」とまをしたまひき。』

『 ここに伊耶那岐の命詔りたまひしく、「然らば吾と汝と、この天之御柱を行き廻り逢ひて、美斗(み と)の麻具波比(まぐはひ)せむ」とのりたまひき。かく期(ちぎ)りて、

すなはち詔りたまひしく、「汝は右より廻り逢へ。我は左より廻り逢はむ」とのりたまひて、約(ちぎ)り 竟(を)へて廻りたまふ時に、

伊耶那美の命まづ「あなにやし、えをとこを」とのりたまひ、

後に伊耶那岐の命「あなにやし、え娘子(をとめ)を」とのりたまひき。』

『 おのもおのものりたまひ竟(を)へて後に、その妹に告りたまひしく、「女人(おみな)先だち言へる はふさはず」とのりたまひき。』

『 然れども隠処(くみど)に興(おこ)して子水蛭子(みこひるこ)を生みたまひき。』

『 この子は葦船(あしぶね)に入れて流し去(や)りつ。

次に淡島を生みたまひき。こも子の例(かず)に入らず。』

『 ここに二柱の神議(はか)りたまひて、「今、吾が生める子ふさわず。なほうべ天つ神の御所(みも と)に白(まを)さな」とのりたまひて、すなはち共に参(ま)ゐ上がりて、天つ神の命を請ひたまひき。』

『 ここに天つ神の命以ちて、太卜(ふとまに)に卜(うら)へてのりたまひしく、

「女(おみな)の先立ち言ひしに因りてふさはず、また還り降りて改め言へ」とのりたまひき。』

『 かれここに降りまして、更にその天の御柱を往き廻りたまふこと、先の如くなりき。

ここに伊耶那岐の命、まづ「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ、後に妹伊耶那美の命、「あなにや し、えをとこを」とのりたまひき。かくのりたまひ竟へて、御合いまして、』

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神々の宝座。 == 言霊、心の要素の活動領域 を産む。==

『 子淡路の穂の狭別の島を生みたまひき。次に』 『 伊予の二名(ふたな)の島を生みたまひき。 この島は身一つにして面四つあり。面ごとに名あり。

かれ伊予の国を愛比売(えひめ)といひ、 讃岐の国を飯依比古(いいよりひこ)といひ、 粟(あわ)の国 を、大宜都比売(おほげつひめ)といひ、 土左(とさ)の国を建依別(たけよりわけ)といふ。 次に』

『 隠岐(おき)の三子(みつご)の島を生みたまひき。またの名は天の忍許呂別(おしころわけ)。次 に』

『 筑紫(つくし)の島を生みたまひき。 この島も身一つにして面四つあり。面ごとに名あり。

かれ筑紫の国を白日別(しらひわけ)といひ、 豊(とよ)の国を豊日別(とよひわけ)といひ、

肥(ひ)の国を建日向日豊久士比泥別(たけひわけひとわくじひわけ)といひ、 熊曽(くまそ)の国を建 日別といふ。次に』

『 伊岐(いき)の島を生みたまひき。またの名は天比登都柱(あめひとつはしら)といふ。次に』

『 津(つ)島を生みたまひき。またの名は天(あめ)の狭手依比売(さでよりひめ)といふ。次に』

『 佐渡(さど)の島を生みたまひき。次に』

『 大倭豊秋津(おほやまととよあきつ)島を生みたまひき。またの名は天(あま)つ御虚空豊秋津根 別(もそらとよあきつねわけ)といふ。かれこの八島のまづ生まれしに因りて、大八島国(おほやしまく に)といふ。』

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神々の宝座。 == 整理、運用領域 を産む。==

『 然ありて後還ります時に、

吉備(きび)の児島(こじま)を生みたまひき。またの名は建日方別(たけひかたわけ)といふ。次に』

『 小豆島(あづきしま)を生みたまひき。またの名は大野手比売(おほのてひめ)といふ。次に』

『 大島(おほしま)を生みたまひき。またの名は大多麻流別(おほたまるわけ)といふ。次に』

『 女島(ひめしま)を生みたまひき。またの名は天一根(あめひとつね)といふ。次に』

『 知珂(ちか)の島を生みたまひき。またの名は天の忍男(おしを)。次に』

『 両児(ふたご)の島を生みたまひき。またの名は天の両屋(ふたや)といふ。』

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== 後天の言霊要素。子音を産む。 ==

(六。)

人の現象創造行為の最初は先天構造内のものを頭脳内にイメージを作ることで、そのイメージに至る段階領域。先天領域からイメージの原型の始めの踏み絵が頭脳内にあらわれ、後の螺旋上昇循環の基礎の規範となる。

神々の宝座。津島 (天の狭手依比売)。

----津島の津とは渡し場の意 未だ言葉として名のつかない、秘められている区分 先天構造内に 起った活動が津島という十言霊の現象を経て、頭脳内で実際のイメージにまとめられ行く過程です 。

まだ言葉として表現されていない内は全く個人的な恣意であって人間社会に通じることのないもので す。 先天の活動が言葉の社会、即ち一般社会に出て行く船の発着場という意味で、先天の何か分ら ない働きが表現された言葉の世界へ出て行く港の意です

『 既に国を生み竟(を)へて、更に神を生みたまひき。 かれ生みたまふ神の名は』

【18 言霊 タ 】大事忍男(おおことおしを)の神、次に。

こころに先天構造全体が直接押し出されあらわれて最初の創造現象(イメージ)の全体のきっかけとなる力動で、その韻律は言霊タとなる。螺旋上昇循環の最初の現象となる原型としての頭脳内のあらわれ。

【19 言霊 ト 】石土昆古(いはつちひこ)の神を生みたまひ、次に

次に先天構造の頭脳内の心にあらわれた、これから形成される原型としての前イメージの全体現象は父韻のいきさまの乗った主体側の働き・いきさまの実在と、客体側に剖判する。石土(いわつち・五十をつちかう)は先天構造からあらわれたばかりの主体側の内包された五十音言霊となる。

【20 言霊 ヨ 】石巣(いはす)比売の神を生みたまひ、次に

客体側の実体・ありさま五十音言霊次元層を内包する母音客体側全体で、これから形成される原型としての前イメージの実在のありさま側に剖判する。剖判によって頭脳内のこころにいきさまの霊側とありさまの実体側のこころの御柱の二面があらわれる。父韻側の韻律は言霊トとなり、母音側の韻律は言霊ヨとなる。

【21 言霊 ツ 】大戸日別(おおとひわけ)の神を生みたまひ、次に

次に剖判しているト・ヨの働き・いきさま実在とありさま・実体の間の食い合いは、言霊ツの父韻の律動で行われ、タの全体性の中から、トの父韻の間(ま)の選択と、ヨの客体次元層の大いなる選択になる。この働きかけの韻律は言霊ツとなる。

【22 言霊 テ】天の吹男(あめのふきを)の神を生みたまひ、次に

次いで、吹きは「フキ・二気」で父韻と母音の二つの気を通わせる「まぐわい」を行うことで、ツの分別選択を実践していく姿を父韻の主体側が、客体側に吹きつけくっつく比喩によってあらわし、先天構造のイメージの形成の準備が整います。この働きの韻律を手にたぐりくっつけ選別する動きに寄せ言霊テとします。

【23 言霊 ヤ】大屋昆古(おおやひこ)の神を生みたまひ、次に

次いで、主客が吹きくっついた姿となりイメージを形成した頭脳内の象徴的な形を、「大屋」の構築物として象徴します。ここに先天から持ち来した構造が頭脳内のイメージへと移動構築されました。この実体的な韻律を示すのに言霊ヤを以てします。

先天から言霊タが押し出されてきたように、今度は頭脳内にできたイメージを物として押し出す準備です。

【24 言霊 ユ】風木津別(かぜもつわけ)の忍男(おしを)の神を生みたまひ、次に

先天構造がイメージの原型の「タ」となり、頭脳内に乗って今度はイメージの「ヤ」の姿になりましたが、それはまだこころの内の心象形象で作用反作用を受ける現象物ではありません。そこで今度は頭脳内から外へ押し出します。外といっても頭脳の外ではなく、イメージの外に出ることです。

ここでの言霊ユは夢の「ユ」で、夢は心象よりは上で、物象よりは下という特別な姿を取ります。

◆◆◆ ここから下、工事中 ◆◆◆

【25 言霊 エ】海(わた)の神名は大綿津見(わたつみ)の神を生みたまひ、次に

【26 言霊 ケ】水戸(みなと)の神名に速秋津日子(はやあきつひこ)の神、次に

【27 言霊 メ】妹(いも)速秋津比売の神を生みたまひき。』

(七。)

イメージが自他と交流し表現されるには物象化されなければそ造物として認知されないので、物象化される条件を整える段階の領域。

神々の宝座。佐渡の島。

----佐渡とは助け(佐)渡す(渡)の意 何を助け何を渡すのかといいますと先天の活動が一つのイメージ化され、そのイメージを誰にどのような表現で伝えたらよいか、が検討されて言葉として表現・発生される処の区分 。

どんなに立派な心中のイメージであっても言葉として、または絵や記号、詩などに表現しなければ人に伝わることがない心中の発想で終ってしまいます 宗教上の悟りや哲学上の発見も、それが人間の頭脳内のイメージとして捉えられただけでは、表現しない限り真理とはなりません 言葉となって此岸から彼岸に渡されます。

真名とも言います。

『 この速秋津日子、妹速秋津比売の二神(ふたはしら)、河海によりて持ち別けて生みたまふ神の名は、

【28 言霊 ク】沫那芸(あわなぎ)の神。次に。 ( こころの表現発生)

【28 言霊 ク】沫那芸(あわなぎ)の神は、先天のイメージのア・吾という名の気(ナギ)と後天の物象のワ・言葉という名の気(ナギ)をつナギ合わします。そのつなぎ合わす主体側の気(ギ)です。

【29 言霊 ム】沫那美の神もどうように、先天のイメージのア・吾という名の気(ナギ)と後天の物象のワ・言葉という名の気(ナギ)をつナギ合わされる、そのつなぎ合わされる体側、音(言)の客体でです。

ク・ムで先天のイメージが物象と組まれると同時に、28と29とをも組むわけです。頭脳内の過程から口腔内のことに移動してきます。言葉を発生するための頬骨だったり、唾液のエネルギーとかの比喩が用いられます。

【30 言霊 ス】頬那芸(つらなぎ)の神・ 【31 言霊 ル】頬那美の神は、

【32 言霊 ソ】天の水分(みくまり)の神。次に

【33 言霊 セ】国の水分の神。次に

【34 言霊 ホ】天の久比奢母智(くひざもち)の神、次に

【35 言霊 ヘ】国の久比奢母智の神。』

【29 言霊 ム】沫那美の神。次に

【30 言霊 ス】頬那芸(つらなぎ)の神。次に

【31 言霊 ル】頬那美の神。次に

【32 言霊 ソ】天の水分(みくまり)の神。次に

【33 言霊 セ】国の水分の神。次に

【34 言霊 ホ】天の久比奢母智(くひざもち)の神、次に

【35 言霊 ヘ】国の久比奢母智の神。』

(八。)

イメージは物象化され、物として固定化されないと自他との現実の物として現実化されず、作用反作用の交流を得られないので、それが現実化され認知される段階の領域。

神々の宝座。大倭豊秋津の島 (天津御虚空豊秋津根別)。

----大倭は大和とも書きます すべてが共存調和するという意 三十二個の言霊がこの区分の言霊の誕生によって全部で揃い、それが豊かに明らかに現われる(津)区分(島)という意味となります 。

音声が空中を飛ぶ言霊フモハヌは「神名」ともいいます 電波、光波でも同じです 。

声は耳により入って聞いた人の頭脳内で「ああこういうことか」と了解され行動になります その後、言葉は先天宇宙に帰り、記憶として印画されて言葉の循環はここで終ります 耳から入って了解されるまでの言霊は真名です 。

別名 天津御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)といい先天の活動(天津御虚空)が豊かに明らかな音(根-ね)となって現われる(津)区分。

『次に

【36 言霊 フ】風の神名は志那都比古(しなつひこ)の神を生みたまひ、次に。 (発声伝達)

【37 言霊 モ】木の神名は久久能智(くくのち)の神を生みたまひ、次に

【38 言霊 ハ】山の神名は大山津見(おおやまつみ)の神を生みたまひ、次に

【39 言霊 ヌ】野の神名は鹿屋野比売(かやのひめ)の神を生みたまひき。またの名は野槌(のづち)の神といふ。』

『 この大山津見の神、野槌(のづち)の神の二柱(ふたはしら)、山野によりて持ち別けて生みたまふ神の名は、

【40 言霊 ラ】天の狭土(さづち)の神。次に。 (受け入れ側のこころの表現形成)

【41 言霊 サ】国の狭土の神。次に

【42 言霊 ロ】天の狭霧(さぎり)の神。次に

【43 言霊 レ】国の狭霧の神。次に

【44 言霊 ノ】天の闇戸(くらど)の神。次に

【45 言霊 ネ】国の闇戸の神。次に

【46 言霊 カ】大戸惑子(おおとまどひこ)の神。次に

【47 言霊 マ】大戸惑女(め)の神。』

『次に生みたまふ神の名は、

【48 言霊 ナ】鳥の石楠船(いわくすふね)の神、またの名は天(あめ)の鳥船(とりふね)といふ。次に。 (先天回帰)

【49 言霊 コ】大宜都比売(おほげつひめ)の神を生みたまひ、……』 『 次に

----神々の宝座。火の夜芸速男の神。

----神名の火とは言霊のこと、夜芸の夜は夜の国、夜見または読みとなります 芸は芸術のことで火の夜芸速男の神とは、言霊を読む芸術(業-わざ)が早く示されている働きということになり 明瞭に文字の事を指しています 真言に「言霊即実相、文字即涅槃」とあり、文字とは言葉が眠っているものという意味で、生きた人間がそれを読むと直ちにその文字の事が実相となって蘇ってきます

【50 言霊 ン】火(ほ)の夜芸速男(やぎはやお)の神を生みたまひき。またの名は火(ほ)の輝毘古(かがやびこ)の神といひ、またの名は火(ほ)の迦具土(かぐつち)の神といふ。 』。 (こころの現象表現、言霊表現、文字)

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≪言霊運用。≫

(九。)

神々の宝座。 吉備の児島。

----吉く備(吉備)わった初期(児)の締まり(島)と言った意 五十個の言霊を集めて形だけは五十音図としてまとめたけれど、その内容はまだ詳細には確認されていない段階ということです 。

初歩的では有りますが豊宇気として先天の性質を受け持っているこの五十音の枠結びを天津菅麻(音図)と呼びます 菅曽(すがそ)は菅麻とも書き先天・大自然そのままの性質の音図(すがすがしい衣の意)のことです 例えばこの世に生れたままの赤ちゃんの心の性能の構造といえるでしょう。

== 言霊の、心の、運用領域 ==

『 この子を生みたまひしによりて、御陰炙(みほどや)かえて病(や)み臥(こや)せり。』

『 たぐりに生(な)りませる神の名は

[運用 01] 金山毘古(かなやまびこ)の神 (五十音神名文字の音。整理内容。)

[運用 02] 金山毘売(びめ)の神 (五十音神名文字の文字。整理材料。)

『 次に屎(くそ)に成りませる神の名は

[運用 03] 波邇夜須毘古(はにやすひこ)の神 (正確で安定している音。分類組み合わせ内容。)

[運用 04] 波邇夜須毘売(ひめ)の神 (正確で安定している文字。分類組み合わせ材料)

『 次に尿(ゆまり)に成りませる神の名は

[運用 05] 弥都波能売(みつはのめ)の神 (実在母音オウエの定在。次元立場の確定)

[運用 06] 和久産巣日(わくむすび)の神 (五十音全部の定在・惑い状態。提起する問題の全体像)

『この神の子は豊宇気毘売(とようけひめ)の神といふ。』

[運用 -0-] この神の子豊宇気毘売(とようけひめ)の神 (和久産巣日の先天性は受容する。及び全関連事項)

『 かれ伊耶那美の神は、火の神を生みたまひしに由りて、遂に神避(かむさ)りたまひき。』

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(十。)

神々の宝座。小豆島。

----泣沢女(なきさわめ)とは人間の創造知性の根本の響きのことです 音波、光波の大自然の無音の音(梵音)が視覚、聴覚のリズムとシンクロナイズする時、初めて現象が現われます 泣き沢め(なきさわめ)ぐのは父韻であり人間の創造知性の側の働きであり、その刺激により宇宙である五母音から現象が出て来るという意味であります。

別名の大野手比売(おほのでひめ)とは大いなる横(野・貫)に並んだ働き(手)を秘めている(比売)の意 音図においては八父韻は横に一列に展開しています。

『 かれここに伊耶那岐の命の詔(の)りたまはく、「愛(うつく)しき我が汝妹(なにも)の命を、子の一木(ひとつき)に易(か)えつるかも」とのりたまひて、御枕方(みまくらへ)に葡匐(はらび)ひ御足方(みあとへ)に葡匐ひて哭(な)きたまふ時に、

御涙に成りませる神は、香山(かぐやま)の畝尾(うねを)の木のもとにます、名は

[運用 07]泣沢女(なきさわめ)(大野手比売)の神。 (父韻の確認。こころの主体側から検討。)

『 かれその神避(かむさ)りたまひし伊耶那美の神は、出雲(いずも)の国と伯伎(ははき)の国との堺なる比婆(ひば)の山に葬(をさ)めまつりき。』

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(十一。)

神々の宝座。 大島 (大多麻流別)。

----大きな価値・権威を持った心の締まりという意 別名の大多麻流別は大いなる(大)言霊(多麻)が流露・発揚(流)する心の区分、ということです 。

伊耶那岐の命(言霊の原理・法則)が活用する十拳の剣の力(物事を十段階に分けて判断する)を明らかにする作業区分であります 。

『 ここに伊耶那岐の命、御佩(みはか)せる十拳の剣を抜きて、その子迦具土の神の頚(くび)を斬りたまひき。』

『 ここにその御刀(みはかし)の前(さき)に著(つ)ける血、湯津石村に走(たばし)りつきて成りませる神の名は、

[運用 08]石拆(いはさく)の神 。(次元宇宙の設定、組織構成) (アオウエイの五段階に分割)

[運用 09] 根拆(ねさく)の神 。(意志の検討確認) (父韻配列の検討)

[運用 10] 石筒(いはつつ)の男の神。(各次元通過の検討) (五十音縦横の変化連続)

『 次に御刀の本に著ける血も、湯津石村(ゆずいはむら)に走(たばし)りつきて成りませる神の名は、

[運用 11] 甕速日(みかはやひ)の神 。(内容とその形態の働きの明瞭化) (客体物象の連続状態が一目で分かる)

[運用 12] 樋速日(ひはやひ)の神 。(連続動態傾向性の明瞭化) (客体内容霊の連続状態が一目で分かる)

[運用 13] 建御雷(たけみかづち)の男の神 。またの名は建布都(たけふつ)の神、またの名は豊(とよ)布都の神。』(主体のこころの設定、確立)。 (主体規範の現れ)

『 次に御刀の手上に集まる血、手俣(たなまた)より漏(く)き出(いで)て成りませる神の名は、

[運用 14]闇淤加美(くらおかみ)の神 。(手を握りしめる主体の心方向へ検討) (握って噛み合わせる)

[運用 15] 闇御津羽(くらみつは)の神』。(主体の心から手を広げる方向へ確認) (みいずを起こし括る)

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(十二。)

神々の宝座。姫島 (天一根)。

----八つの神代表音神名文字(八種の文字原理)が心の宇宙の中に占める位置・区分 。

言葉を文字で表したものを比礼(ひれ)または霊顯(ひら)といいます 枚(ひら)の字を当てることもあります 大山津見の神(言霊ハ)は言葉のことです 山津見の山は八間でこの間に言霊父韻が入り、それが津見(渡して現れる)で言葉が出来ます。

女(おんな)は音名で、文字のこと 文字には言葉が秘め(女)られています 人によって文字を読むと直ちに心の中に言葉となって甦ります また神代文字は全部 火の迦具土の神(言霊ン)から現われますから、別名、天の一根と言われます

『 殺さえたまひし迦具土の神の

[運用 16] 頭に成りませる神の名は 正鹿山津見(まさかやまつみ)の神 (原理本性通りの表現。大山津見神から出た真性の表現)

表現された物象が正しく全体をあらわす。

[運用 17] 胸(呼気、心音)に成りませる神の名は 淤滕(おど)山津見の神 (言葉の発声に沿った表現。発声発音法に基づいた表現)

表現された全体が常に音を出している、持続している。

[運用 18]腹(空腹、食物を容れるところ)に成りませる神の名は 奥(おく)山津見の神 (言霊オの経験を全体に調和させる表現。音図から出た表現)

表現を掻き寄せて置く(奥)、定置すること。

[運用 19] 陰に成りませる神の名は 闇(くら)山津見の神 (産出の原理が良く分かる表現)

表現を生み蔵(闇)に蓄えるようにすること。

[運用 20] 左(霊足り)の手(選択)に成りませる神の名は 志芸(しぎ)山津見の神 (全体が調和するような表現。全体的な調和を強調する)

選択(手)された表現が静まるようにすること。

[運用 21] 右(身切り)の手(選択)に成りませる神の名は 羽(は)山津見の神 (一つ一つの内容を強調する表現。部分的な強調で表現)

選択された内容が羽ばたき躍動するような表現。

[運用 22] 左の足(太祝詞音図あ~し)に成りませる神の名は 原(はら)山津見の神 (全体の運用に基づいた表現。運用を強調する表現)

個々の葉(葉の連なり)と全体(原)が見渡されるような表現。

[運用 23]右の足に成りませる神の名は 戸(と)山津見の神 』 (縦の列の区別がよく出るような表現。行、段、分類を強調する表現)

身を切り出し個々の主題、次元を煮詰めるような表現。

かれ斬りたまへる刀の名は、天の尾羽張(おはばり)といひ、またの名は伊都(いつ)の尾羽張といふ。』

意識の判断表現は鳥の尾羽が末広がりなりその役目をよく果たすように、天与の御威陵(みいづ、伊都(いつ))の権威を持った表現となる

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黄泉国。

神々の宝座。(●) 黄泉の国。

≪ 客観世界自身の動態 ≫

≪ 黄泉の国。主体内自証から他証へ、客観世界での伊耶那岐の仕事。≫

≪ 共同創造の終り。客観世界への愛着、禍作り ≫・・相見まくおもほして。

≪ 主体規範の試し斬り。主体側の執着と他証。≫・・高天原精神世界から出る。

≪ 客観世界からの返事 ≫・・黄泉へぐいしつ。

≪ 客観世界の在り方 ≫・・いかつち(雷、五十神土)

≪ 客観世界の研究取り込み ≫・・高天原精神世界に戻る為に。

≪ 客観世界の最後の砦 ≫・・八くさの雷神、千五百の黄泉軍。

≪ 主客の決定的な相違点 ≫・・桃の子三つ。

≪ 高天原精神世界からの借りものの威力 ≫・・おほかむづみ(みいず)

『 ここにその妹伊耶那美の命を相見まくおもほして、黄泉国(よもつくに)に追ひ往(い)でましき。

ここに殿の縢戸(くみど)より出で向へたまふ時に、伊耶那岐の命語らひて詔りたまひしく、「愛(うつく)しき我が汝妹(なにも)の命、吾と我と作れる国、いまだ作り竟(を)へずあれば、還りまさね」と詔りたまひき。』

『 ここに伊耶那美の命の答へたまはく、

「悔(くや)しかも、速(と)く来まさず。吾は黄泉戸喫(へぐひ)しつ。然れども愛しき我が汝兄(なせ)の命、入り来ませること恐(かしこ)し。かれ還りなむを。しまらく黄泉神(よもつかみ)と論(あげつら)はむ。我をな視たまひそ」と、

かく白(もお)して、その殿内(とのぬち)に還り入りませるほど、いと久しくて待ちかねたまひき。』

『 かれ左の御髻(みみづら)に刺させる湯津爪櫛(ゆつつまくし)の男柱一箇(をはしらひとつ)取り闕(か)きて、一(ひと)つ火燭(びとも)して入り見たまふ時に、蛆(うじ)たかれころろぎて、

頭(かしら)には大雷(おほいかづち)居り、

胸には火(ほ)の雷居り、

腹には黒雷居り、

陰(ほと)には柝(さく)雷居り、

左の手には若(わき)雷居り、

右の手には土雷居り、

左の足には鳴(なる)雷居り、

右の足には伏(ふし)雷居り、

并せて八くさの雷神成り居りき。』

『 ここに伊耶那岐の命、見畏(みかしこ)みて逃げ還りたまふ時に、その妹伊耶那美の命、「吾に辱(はじ)見せつ」と言ひて、すなはち黄泉醜女(よもつしこめ)を遺(つかわ)して追はしめき。』

『 ここに伊耶那岐の命、黒御縵(くろみかづら)を投げ棄(う)てたまひしかば、すなはち蒲子生(えびかづらな)りき。こを?(ひり)ひ食(は)む間に逃げ行でますを、なほ追ひしかば、』

『 またその右の御髻(みみづら)に刺させる湯津爪櫛を引き闕きて投げ棄(う)てたまへば、すなはち笋(たかむな)生りき。こを抜き食(は)む間に、逃げ行でましき。』

『 また後にはかの八くさの雷神に、千五百(ちいほ)の黄泉軍(よもついくさ)を副(たぐ)へて追はしめき。ここに御佩(みはかし)の十拳の剣を抜きて、後手(しりで)に振(ふ)きつつ逃げませるを、

なほ追ひて黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本に到る時に、その坂本なる桃の子(み)三つをとりて持ち撃ちたまひしかば、悉に引き返りき。』

『 ここに伊耶那岐の命、桃の子に告(の)りたまはく、「汝(いまし)、吾を助けしがごと、葦原の中つ国にあらゆる現しき青人草の、苦(う)き瀬に落ちて、患惚(たしな)まむ時に助けてよ」とのりたまひて、意富加牟豆美(おほかむづみ)の命といふ名を賜ひき。』

『 最後(いやはて)にその妹伊耶那美の命、身みづから追ひ来ましき。

ここに千引(ちびき)の石(いは)をその黄泉比良坂に引き塞(さ)へて、その石を中に置きて、その石を中に置きて、おのもおのも対(む)き立たして、

事戸(ことど)を度(わた)す時に、伊耶那美の命のりたまはく、「愛(うつく)しき我が汝兄(なせ)の命、かくしたまはば、汝の国の人草、一日(ひとひ)に千頭絞(ちかしらくび)り殺さむ」とのりたまひき。』

『 ここに伊耶那岐の命、詔りたまはく、「愛しき我が汝妹の命、汝(みまし)然したまはば、吾(あ)は一日に千五百の産屋を立てむ」とのりたまひき。ここを以(も)ちて一日にかならず千人(ちたり)死に、一日にかならず千五百人(ちいほたり)なも生まるる。』

『 かれその伊耶那美の命に号(なづ)けて黄泉津(よもつ)大神といふ。またその追ひ及(し)きしをもちて、道敷(ちしき)の大神といへり。またその黄泉の坂に塞れる石は、道反(ちかへし)の大神ともいひ、塞へます黄泉戸(よみど)の大神ともいふ。』

『 かれそのいはゆる黄泉比良坂(よもつひらさか)は、今、出雲の国の伊織夜(いふや)坂といふ。』

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黄泉国からの帰還。禊祓の準備。

(十三。)

神々の宝座。知訶島

----これよりは言霊学奥義である禊祓の区分となります 。

知とは知識の事、訶とは叱り、たしなめるの意です。

外国の文化の知識をこの段階で言葉の意味がよく分るように内容を整理し、次の人類文明へ吸収する為の準備作業となる段階の働きの区分。

『 ここを以ちて、 (◎) 伊耶那岐の大神、 の詔りたまひしく、

[運用 24] 伊耶那岐の大神

「吾(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きた)なき国に到りてありけり。かれ吾は御身(おほみま)の禊(はらへ)せむ」

とのりたまひて、竺紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小門(おど)の阿波岐原(あはぎはら)に到りまして、禊ぎ祓へたまひき。』

『 かれ投げ棄(う)つる御杖に成りませる神の名は、

[運用 25] 衝き立つ船戸(つきたつふなど)の神。』・・(自己主張の拠り所)

『 次に投げ棄つる御帯(みおび)に成りませる神の名は、

[運用 26] 道の長乳歯(みちのながちは)の神。』 ・・(関連性と連続性)

『 次に投げ棄つる御嚢(みふくろ)に成りませる神の名は、

[運用 27] 時量師(ときおかし)の神。』 ・・(時処位の検討)

『 次に投げ棄つる御衣(みけし)に成りませる神の名は、

[運用 28] 煩累の大人(わずらひのうし)の神。』 ・・(曖昧性の排除)

『 次に投げ棄つる御褌(みはかま)に成りませる神の名は、

[運用 29] 道俣(ちまた)の神。』・・(分枝点方向の明瞭化)

『 次に投げ棄つる御冠(みかかぶり)に成りませる神の名は、

[運用 30] 飽咋の大人(あきぐひのうし)の神。』 ・・(実相を明らかに組む)

『 次に投げ棄つる左の御手の手纏(たまき)に成りませる神の名は、

[運用 31] 奥疎(おきさかる)の神。 ・・(主体側の出発整理)(エ次元の選択創造)

[運用 32] 次に奥津那芸佐毘古(なぎさびこ)の神。 ・・(主体側の選択創造性)

[運用 33] 次に奥津甲斐弁羅(かいべら)の神。』 ・・(主客の間隙を減らす)

『 次に投げ棄つる右の御手の手纏に成りませる神の名は、

[運用 34] 辺疎(へさかる)の神。 ・・(客体側の到着整理)

[運用 35] 次に辺津那芸佐毘古(へつなぎさびこ)の神。 ・・(客体側の結果選択創造性)

[運用 36] 次に辺津甲斐弁羅(へつかいべら)の神。』 ・・(客主の間隙を減らす)

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(十四。)

禊祓と歴史創造。

神々の宝座。両児島。

----言霊布斗麻邇の原理は心の要素である五十個の言霊とその運用法五十、計百の原理から成り立っています その要素五十言霊を上の五十音に、運用法五十を下の段にとりますと百音図ができます これを図の上と下が完成した原理として両児の島と名付けました。

『 ここに詔りたまはく、「上(かみ)つ瀬は瀬速し、下(しも)つ瀬は弱し」と詔りたまひて、

初めて中つ瀬に堕(い)り潜(かづ)きて、滌(すす)ぎたまふ時に、成りませる神の名は、

[運用 37] 八十禍津日(やそまがつひ)の神。 ・・((情感による禊)

マナビ。霊(ヒ)駆り=光・ヒカリ

そうするとこの世の中はものすごく合理的に、こうなるのも当たり前なんです。次に転換してこういう世の中になる為の下準備ですよ、という事になりますから、そういう目で見るとまるっきり違う、つまり百音図に戻って見てみると、下の段は暗黒だとしたら上の段は光明なんです。

言霊でみたって書いて光明の世界。何故なら言霊の事を一字で霊(ヒ)と言います。霊が駆けるから霊駆り(=光・ヒカリ)なんです。これは「ひかり」という日本語の語源なんです。

その霊駆りで見ると、超、超合理的な世界に結びます。ですから二つある。両方の、形が表れない処(百音図の両側、宇宙である五つの母音と半母音、計二十音)を取っちゃいますと八十が出て来ます。

それで八十の禍津日と言います。又言霊イのところを大禍津日と言います。そしてそれを直さんが為に出てくるのが、神直毘、大直毘、伊豆能売という神様の名前です。

[運用 38] 次に大禍津日(おほまがつひ)の神。』 ・・(原理による禊)

『 この二神(ふたはしら)は、かの穢(きたな)き繁(し)き国に到りたまひし時の汚垢(けがれ)によりて成りませる神なり。』

『 次にその禍を直さむとして成りませる神の名は、

[運用 39] 神直毘(かむなほひ)の神。 ・・(経験知による探求)

[運用 40] 次に大直毘(おほなほひ)の神。 ・・(欲望性能による探求)

[運用 41] 次に伊豆能売(いずのめ)。』 ・・(実践智による探求)

マナビ。心を言霊で渡す事が出来るチャンネル

そして次です。例えば映画のフイルムを回してカタカタカタと撮し出した向こうの事(映像)は、手前のフイルムの内容しか映しません、フイルムの内容と映る現象が違っていたら変な事ですから、そういう事は絶対ありません。

人間の心をそのように言霊の運びで、これはどうかと見た時に、あっ、この通りに言霊で渡す事が出来るよ、というのが上津綿津見の神、中津綿津見の神、底津綿津見の神です。

この三つの神様はその通り出来ますよ、という証明が確認された、確認する働きの神様の名前なんです。そして次にもう一つ出て来るのが上筒男の命、中筒男の命、底筒男の命です。筒ですからチャンネルです。トンネルみたいになっている。

そこに現象子音がウでいいますと、ウ・ツクムフルヌユス、オでいいますと、オ・トコモホロノヨソ、エでいいますと、エ・テケメヘレネエセ、とはっきりとここに並ぶことが証明されますので、これは事実、と言う事になります。

マナビ。

道徳の至上命令

天津菅麻音図の上段アと下段イは駄目だったから中の三つの段(オ、ウ、エ)でやったらどうなんだねって言ったら、あぁ、うまくいくよ。とこういうことなんです。

ではうまくいくという証明はどういうところから出て来るのだろうというと、「うまくいくよ」と言ったのは、私の主観でございます。

その主観がどうしたらうまくいくかといったら、言った通り、この世の中が現象として現れて来れば良いですね。歴史は一回しかありませんから私がいくら大法螺吹いたって、その時にならないと証明されません。

でもその時にならなくても証明できる唯一の方法は、私の言葉が言霊で出来上がっている時、現象子音で出来上がっている時です。カントはこれを至上命令と申しました、道徳の至上命令と申しました。

『 次に水底(みなそこ)に滌(すすぎ)ぎたまふ時に成りませる神の名は、

[運用 42] 底津綿津見(そこつわたつみ)の神。 ・・(実践智の働き)

[運用 43] 次に底筒(そこつつ)の男(を)の命。』 ・・(実践智の確認)

『 中に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、

[運用 44] 中津綿津見の神。 ・・(五感欲望の働き)

[運用 45] 次に中筒の男の命。』 ・・(五感欲望の確認)

『 水の上に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、

[運用 46] 上津綿津見の神。 ・・(経験知の働き)

[運用 47] 次に上筒の男の命。』・・(経験知の確認)-

『 この三柱の綿津見の神は、阿曇(あずみ)の連(むらじ)等が祖神(おやかみ)と斎(いつ)く神なり。かれ阿曇の連等は、その綿津見の神の子宇都志(うつし)日金柝の命の子孫(のち)なり。

その底筒の男の命、中筒の男の命、上筒の男の命三柱の神は、墨(すみ)の江(え)の三前の大神なり。』

『 ここに左の御目を洗ひたまふ時に成りませる神の名は、

[運用 48]天照らす大御神。』 ・・(人類文明創造の最高規範、天津太祝詞、やたの鏡)

『 次に右の御目を洗ひたまふ時に成りませる神の名は、

[運用 49] 月読(つくよみ)の命。』・・(精神的学問文化をコントロールする精神構造)

『 次に御鼻を洗ひたまふ時に成りませる神の名は、

[運用 50] 建速須佐の男の命。』 ・・(欲望性能の整理、物質的繁栄をもたらす精神構造)

『 この時伊耶那岐の命大(いた)く歓喜(よろこ)ばして詔りたまひしく、

「吾は子を生み生みて、生みの終(はて)に、三はしらの貴子(うずみこ)を得たり」

と詔りたまひて、すなはちその御頸珠(みくびたま)の玉(たま)の緒ももゆらに取りゆらかして、

天照らす大御神に賜ひて詔りたまはく、「汝(な)が命(みこと)は高天の原を知らせ」と、

言依(ことよ)さして賜ひき。かれその御頸珠の名を、御倉板挙(みくらたな)の神といふ。』

『 次に月読の命に詔りたまはく、「汝が命は夜(よ)の食国(おすくに)を知らせ」と、言依さしたまひき。』

『 次に建速須佐の男の命に詔りたまはく、「汝が命は海原(よなばら)を知らせ」と、言依さしたまひき。』

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◎◎

歴史への運用、発展へ。、

『 故(かれ)、各(おのおの)依(よ)さしたまひし命(みこと)の随(まにま)に、知らしめす中に、速須佐(はやすさ)の男(を)の命(みこと)、依さしたまへる国を治らさずて、八拳須心前(やつかひげむなさき)に至るまで、啼(な)きいさちき。その泣く状(さま)は、青山は枯山なす泣き枯らし、河海は悉(ことごと)に泣き乾(ほ)しき。』

『 ここをもちて悪(あら)ぶる神の音なひ、さ蝿(ばへ)如(な)す皆満ち、萬の物の妖(わざわひ)悉に発(おこ)りき。

故(かれ)、伊耶那岐の大御神、速須佐之男命に詔りたまはく、「何とかも汝(いまし)は事依させる国を治らさずて、哭きいさちる。」とのりたまへば、

答へ白さく、「僕(あ)は妣(はは)の国根(ね)の堅洲国(かたすくに)に羅(まか)らむとおもふがからに哭く」とまをしたまひき。』

『 ここに伊耶那岐の大御神大く(いた)忿怒(いか)らして詔りたまはく、「然(しか)らば汝はこの国にな住(とど)まりそ」と詔りたまひて、すなはち神遂(かむや)らひに遂らひたまひき。』

『 故、その伊耶那岐大神は、淡路の多賀にまします。』

「是の後に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、神功(かんこと)既に竟(を)へたまひて、霊運当遷(かむあがりましなんとす)、是を以て幽宮(かくれのみや)を淡路の洲(す)に構(つく)り、寂然(しずかた)長く隠れましき。亦曰く、伊弉諾尊功(こと)既に至りぬ。徳(いさはひ)亦大いなり。是(ここ)に天に登りまして、報告(かへりこど)したまふ。仍(すなわ)ち日の少宮(わかみや)に留(とどま)り宅(す)みましぬ。」(日本書紀。)