38【言霊ハ】 山の神名は大山津見の神(おほやまつみのかみ)

38【言霊ハ】 山の神名は大山津見の神(おほやまつみのかみ)

以前にもお話したことがありますが、山の語源は八間(やま)です。八つの父韻の活動を図示しますととなります。この間(ま)の中に父韻のそれぞれが入ります。この正方形の四つの直線が交差する中心点を持って、図形の面より直角方向に引き上げて出来る立体図は山の形であります。宗教で謂う最高創造主神、伊耶那岐の神(言霊イ)の実際の働きである八つの父韻は一切の言葉の根源であります。そこで大山津見とは大いなる八つの父韻の働きが現われて、はっきり見えるようになった神、の意で、大山津見の神とは言霊ハであります。言霊ハを生む父韻ヒは父韻説明の章で「物事の表現の言葉が精神宇宙の表面に完成する韻」とお話しました。これと比べると納得行く事と存じます。

山の神名は大山津見(おおやまつみ)の神

言霊ハ 山の神、また大山津見の山とは八間(やま)の意です。言霊八父韻チイキミシリヒニが発現する姿を図示しますと■となります。この図の八つの間に一つずつ父韻が入ります。またその図の平面の中央を面より直角に引き上げますと山の形となります。先天の意図が津島でイメージ化され、佐渡の島で音声と結ばれ、そして渡(わた)され現われ(津見)たものが言霊ハの言葉だという訳です。父韻ヒは「物事の表現が心の宇宙の表面に完成する韻」と説明されます。その実現の姿が言葉です。

言霊ハは葉(は)・肌(はだ)・歯(は)・裸(はだか)・端(はし)・橋(はし)・箸(はし)・這(はう)等に使われます。

【註】山には高い処の屋根と低い処の谷があります。山に譬えられる言葉にも尾根と谷があります。尾根は父韻、谷は母音です。中国の老子に「谷神(こくしん)は死なず」とあります。母音の事であり、母音は宇宙の音、永遠に変わることなき音です。