09 言霊百神概略

神々の宝座(言霊要素50+言霊運用50・心の領域14)

言霊百神

(言霊要素神)

(1) 【言霊ウ】 天の御中主の神(あめのみなかぬしのかみ)

(2) 【言霊ア】 高御産巣日の神(たかみむすびのかみ)

(3) 【言霊ワ】 神産巣日の神(かみむすびのかみ)

(4) 【言霊オ】 天の常立の神(あめのとこたちのかみ)

(5) 【言霊ヲ】 宇摩志阿斯訶備比古遅の神(うましあしかびひこぢのかみ)

(6) 【言霊エ】 国の常立の神(くにのとこたちのかみ)

(7) 【言霊ヱ】 豊雲野の神(とよくもののかみ)

(8) 【言霊チ】 宇比地邇の神(うひぢにのかみ)

(9) 【言霊イ】 須比地邇の神(すひぢにのかみ)

(10) 【言霊キ】 角杙の神(つのぐひのかみ)

(11) 【言霊ミ】 生杙の神(いくぐひのかみ)

(12) 【言霊シ】 意富斗能地の神(おほとのぢのかみ)

(13) 【言霊リ】 大斗乃弁の神(おほとのべのかみ)

(14) 【言霊ヒ】 於母陀琉の神(おもだるのかみ)

(15) 【言霊ニ】 阿夜訶志古泥の神(あやかしこねのかみ)

(16) 【言霊イ】 伊耶那岐の神(いざなきのかみ)

(17) 【言霊ヰ】 伊耶那美の神(いざなみのかみ)

(18) 【言霊タ】 大事忍男の神(おおことおしをのかみ)

(19) 【言霊ト】 石土毘古の神(いはつちひこのかみ)

(20) 【言霊ヨ】 石巣比売の神(いはすひめのかみ)

(21) 【言霊ツ】 大戸日別の神(おほとひわけのかみ)

(22) 【言霊テ】 天の吹男の神(あめのふきをのかみ)

(23) 【言霊ヤ】 大屋毘古の神(おほやひこのかみ)

(24) 【言霊ユ】 風木津別の忍男の神(かざもつわけのおしをのかみ)

(25) 【言霊エ】 海の神名は大綿津見の神(おほわたつみのかみ)

(26) 【言霊ケ】 水戸の神名は速秋津日子の神(はやあきつひこのかみ)

(27) 【言霊メ】 水戸の神名は速秋津比売の神(あやあきつひめのかみ)

(28) 【言霊ク】 沫那芸の神(あわなぎのかみ)

(29) 【言霊ム】 沫那美の神(あわなみのかみ)

(30) 【言霊ス】 頬那芸の神(つらなぎのかみ)

(31) 【言霊ル】 頬那美の神(つらなみのかみ)

(32) 【言霊ソ】 天の水分の神(あめのみくまりのかみ)

(33) 【言霊セ】 国の水分の神(くにのみくまりのかみ)

(34) 【言霊ホ】 天の久比奢母智の神(あめのくひざもちのかみ)

(35) 【言霊ヘ】 国の久比奢母智の神(くにのくひざもちのかみ)

(36) 【言霊フ】 風の神名は志那津比古の神(しなつひこのかみ)

(37) 【言霊モ】 木の神名は久久能智の神(くくのちのかみ)

(38) 【言霊ハ】 山の神名は大山津見の神(おほやまつみのかみ)

(39) 【言霊ヌ】 野の神名は鹿屋野比売の神(かやのひめのかみ)

(40) 【言霊ラ】 天の狭土の神(あめのさつちのかみ)

(41) 【言霊サ】 国の狭土の神(くにのさつちのかみ)

(42) 【言霊ロ】 天の狭霧の神(あめのさぎりのかみ)

(43) 【言霊レ】 国の狭霧の神(くにのさぎりのかみ)

(44) 【言霊ノ】 天の闇戸の神(あめのくらどのかみ)

(45) 【言霊ネ】 国の闇戸の神(くにのくらどのかみ)

(46) 【言霊カ】 大戸或子の神(おほとまどひこのかみ)

(47) 【言霊マ】 大戸或女の神(おほとまどひめのかみ)

(48) 【言霊ナ】 鳥の石楠船の神(とりのいはくすふねのかみ)

(49) 【言霊コ】 大宣都比売の神(おほげつひめのかみ)

(50) 【言霊ン】 火之夜芸速男の神(ほのやぎはやをのかみ)

言霊運用神

[運用 01] ・・金山毘古(かなやまびこ)の神 (五十音神名文字の音。整理内容。)

[運用 02] ・・金山毘売(びめ)の神 (五十音神名文字の文字。整理材料。)

[運用 03] ・・波邇夜須毘古(はにやすひこ)の神 (正確で安定している音。分類組み合わせ内容。)

[運用 04] ・・波邇夜須毘売(ひめ)の神 (正確で安定している文字。分類組み合わせ材料)

[運用 05] ・・弥都波能売(みつはのめ)の神 (実在母音オウエの定在。次元立場の確定)

[運用 06] ・・和久産巣日(わくむすび)の神 (五十音全部の定在・惑い状態。提起する問題の全体像)

[運用 -0-] ・(和久産巣日の先天性は受容する。及び全関連事項)この神の子(豊宇気毘売(とようけひめ)の神)

[運用 07] ・・泣沢女(なきさわめ)(大野手比売)の神 (父韻の確認) 。こころの主体側から検討。

[運用 08] ・・石拆(いはさく)の神 。(アオウエイの五段階に分割)(次元宇宙の設定、組織構成)

[運用 09]・・根拆(ねさく)の神 。 (父韻配列の検討) (意志の検討確認)

[運用 10] ・・石筒(いはつつ)の男の神。(五十音縦横の変化連続) (各次元通過の検討)

[運用 11] ・・甕速日(みかはやひ)の神 。(客体物象の連続状態が一目で分かる)(内容とその形態の働きの明瞭化)

[運用 12]・・樋速日(ひはやひ)の神 。 (客体内容霊の連続状態が一目で分かる) (連続動態傾向性の明瞭化)

[運用 13] ・・建御雷(たけみかづち)の男の神 。またの名は建布都(たけふつ)の神、またの名は豊(とよ)布都の神。』(主体規範の現れ) (主体のこころの設定、確立)。

[運用 14] ・・闇淤加美(くらおかみ)の神 。(握って噛み合わせる) (手を握りしめる主体の心方向へ検討)

[運用 15] ・・闇御津羽(くらみつは)の神(みいずを起こし括る)。(主体の心から手を広げる方向へ確認)

[運用 16] ・・頭に成りませる神の名は 正鹿山津見(まさかやまつみ)の神 (原理本性通りの表現。大山津見神から出た真性の表現)

[運用 17] ・・胸に成りませる神の名は 淤滕(おど)山津見の神 (言葉の発声に沿った表現。発声発音法に基づいた表現)

[運用 18]・・腹に成りませる神の名は 奥(おく)山津見の神 (言霊オの経験を全体に調和させる表現。音図から出た表現)

[運用 19]・・陰に成りませる神の名は 闇(くら)山津見の神 (産出の原理が良く分かる表現)

[運用 20]・・左の手に成りませる神の名は 志芸(しぎ)山津見の神 (全体が調和するような表現。全体的な調和を強調する)

[運用 21]・・右の手に成りませる神の名は 羽(は)山津見の神 (一つ一つの内容を強調する表現。部分的な強調で表現)

[運用 22]・・左の足に成りませる神の名は 原(はら)山津見の神 (全体の運用に基づいた表現。運用を強調する表現)

[運用 23]・・右の足に成りませる神の名は 戸山津見の神 』 (縦の縦列の区別がよく出るような表現。行、段、分類を強調する表現)

(●) 黄泉の国。

禊祓

[運用 24] 伊耶那岐の大神 (自他合一規範の創造へ)

[運用 25] 衝き立つ船戸(つきたつふなど)の神。』・・(自己主張の拠り所)

[運用 26] 道の長乳歯(みちのながちは)の神。』 ・・(関連性と連続性)

[運用 27] 時量師(ときおかし)の神。』 ・・(時処位の検討)

[運用 28] 煩累の大人(わずらひのうし)の神。』 ・・(曖昧性の排除)

[運用 29] 道俣(ちまた)の神。』・・(分枝点方向の明瞭化)

[運用 30] 飽咋の大人(あきぐひのうし)の神。』 ・・(実相を明らかに組む)

[運用 31] 奥疎(おきさかる)の神。 ・・(主体側の出発整理)(エ次元の選択創造)

[運用 32] 奥津那芸佐毘古(なぎさびこ)の神。 ・・(主体側の選択創造性)

[運用 33] 奥津甲斐弁羅(かいべら)の神。』 ・・(主客の間隙を減らす)

[運用 34] 辺疎(へさかる)の神。 ・・(客体側の到着整理)

[運用 35] 辺津那芸佐毘古(へつなぎさびこ)の神。 ・・(客体側の結果選択創造性)

[運用 36] 辺津甲斐弁羅(へつかいべら)の神。』 ・・(客主の間隙を減らす)

[運用 37] 八十禍津日(やそまがつひ)の神。 ・・((情感による禊)

[運用 38] 大禍津日(おほまがつひ)の神。』 ・・(原理による禊)

[運用 39] 神直毘(かむなほひ)の神。 ・・(経験知による探求)

[運用 40] 大直毘(おほなほひ)の神。 ・・(欲望性能による探求)

[運用 41] 伊豆能売(いずのめ)。』 ・・(実践智による探求)

[運用 42] 底津綿津見(そこつわたつみ)の神。 ・・(実践智の働き)

[運用 43] 底筒(そこつつ)の男(を)の命。』 ・・(実践智の確認)

[運用 44] 中津綿津見の神。 ・・(五感欲望の働き)

[運用 45] 中筒の男の命。』 ・・(五感欲望の確認)

[運用 46] 上津綿津見の神。 ・・(経験知の働き)

[運用 47] 上筒の男の命。』・・(経験知の確認)-

[運用 48]天照らす大御神。』 ・・(人類文明創造の最高規範、天津太祝詞、やたの鏡)

[運用 49] 月読(つくよみ)の命。』・・(精神的学問文化をコントロールする精神構造)

[運用 50] 建速須佐の男の命。』 ・・(欲望性能の整理、物質的繁栄をもたらす精神構造)

------------------------

子事記とは 意識の子現象、言霊、の事を記す

心の動きは、

吾(あ)の眼(め)が付(つ)いて智(ち)となる、ことから始まり、

吾(あ)の眼(め)を付(つ)けて智(ち)となすべしを、創生する循環のこと。

そのことを天地・あめつち・吾(あ)の眼(め)を付(つ)けて智(ち)となすという。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

神々の宝座(言霊循環)は先天の意識から始まる。

天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、高天(たかあま)の原(はら)に成りませる神の名(みな)は、天の御中主(みなかぬし)の神

が、イマココで百回前承され上昇する循環となって繰り返されることで子現象となる。

一神、一事象、一言葉の生成が言霊百神の循環によって言霊一神として生まれる。

言霊百神=言霊一神は、自らを現わしたときには

(0) アメツチ(天地)・吾(ア)の眼(メ)を付(ツ)けて智(チ)となす

を百回繰り返してなる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

言霊百神の内訳は

(言霊要素神50)+(言霊運用神50)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

各五十神の内訳は

(先天原理 17神 +後天要素神 32 +表象要素神1) +

(無自覚整理神 23 +自覚運用神 24 +理想規範神 3)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この百神が十四(トヨ・豊で表現)の心の領域に配分されている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先天要素

心は今の一刹那において、十四の心の領域を通過しつつ、成長変態脱皮飛躍して現象となる。

(心の領域 1)

淡路の穂の狭別の島::アとワ(淡路)の言霊(穂)が別れて出て来る(別)狭い(狭)区分(島) 言霊ウは主客未剖、アワはそこから分れます。

(1) 【言霊ウ】 天の御中主の神(あめのみなかぬしのかみ)・主客未剖判

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 2)

伊豫の二名島::二名とはアとワの二音言霊のこと 宇宙剖判で主体アと客体ワに分れます この主と客に分かれることが全ての自覚の始まりです イとヰの現象を創造する働きの予めの区分

(2) 【言霊ア】 高御産巣日の神(たかみむすびのかみ)・創造の予めの区分、主体側

(3) 【言霊ワ】 神産巣日の神(かみむすびのかみ)・創造の予めの区分、客体側

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 3)

隠岐の三子島 ::隠岐とは隠り神、三つ子とは三段目に現われる言霊という意味

言霊オ・ヲ(経験知)、エ・ヱ(実践智)は文明創造上最も重要な精神性能です

(4) 【言霊ヲ】 宇摩志阿斯訶備比古遅の神(うましあしかびひこぢのかみ)・経験知の客体側

(5) 【言霊オ】 天の常立の神(あめのとこたちのかみ)・経験知の主体側

(6) 【言霊エ】 国の常立の神(くにのとこたちのかみ)・実践智の主体側

(7) 【言霊ヱ】 豊雲野の神(とよくもののかみ)・実践智の客体側

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 4)

竺紫の島::竺紫は尽くしの謎 八つの父韻は言霊イ(伊耶那岐神)の実際活動のリズム 「身一つにして面四つ」の意味は作用・反作用の陰陽一対四組の知性の律の島です

(8) 【言霊チ】 宇比地邇の神(うひぢにのかみ)・今の現有の存在韻

(9) 【言霊イ】 須比地邇の神(すひぢにのかみ)・今の持続の存在韻

(10) 【言霊キ】 角杙の神(つのぐひのかみ)・過去/今の接続韻の主体側能動韻

(11) 【言霊ミ】 生杙の神(いくぐひのかみ)・過去/今の接続韻の客体側能動韻

(12) 【言霊シ】 意富斗能地の神(おほとのぢのかみ)・今/未来の創造韻の主体側能動韻

(13) 【言霊リ】 大斗乃弁の神(おほとのべのかみ)・今/未来の創造韻の客体側能動韻

(14) 【言霊ヒ】 於母陀琉の神(おもだるのかみ)・今/全体の鳥瞰の主体側能動韻

(15) 【言霊ニ】 阿夜訶志古泥の神(あやかしこねのかみ)・今/全体の鳥瞰の客体側能動韻

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 5)

伊岐の島::伊岐とは伊の気でイ言霊のこと

心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです

天津磐境

言霊ウから言霊ヰまで十七個の言霊が全て出揃い、この先天構造図を「天津磐境」(あまついわさか)と呼びます

天津は先天の意 磐境は五葉坂(五段階の言葉の構造)です

この天津磐境が活動して五官感覚で意識することが出来る精神の後天現象が生れます

言霊五母音につきましては中国哲学(易行)では五行の木火土金水とか、仏教では五重塔で仏陀・菩薩・縁覚・声聞・衆生とか、キリスト教ではラファエル・ミカエル・ガブリエル・ウリエル・ルシファーの五大天使の名で示しています

言霊父韻に関しましては、中国の易経に八卦、キリスト教では神と人との間の契約の印の虹として、仏教では仏となる為の守らねばならない八正道等などとして説かれています

(16) 【言霊イ】 伊耶那岐の神(いざなきのかみ)・心の根源韻の主体側の意志意識

(17) 【言霊ヰ】 伊耶那美の神(いざなみのかみ)・心の根源韻の客体側の意志意識

かくしてここに先天の吾の眼、私の意識、先天の意図が確定される。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先天領域はあらわれ、働かなければ無いのも同じ。

そこで先天の宣(の)る領域が必要となる。それが自我、おのれの心となる。

(◎) オノコロ島 ・ おのれの心の締り

受動域と能動域と領有実在域での交流が起きる。

心の御柱が立ち、活動場ができる。

現象化が進む。先天ー心象ー物象ー現象ー先天回帰

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上が心の五つの領域ですが、心という一つの領域にまとめられていません。心は五重の重層次元構造になっているからです。

後天言霊三十三神

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 6)

心象・津島 (天の狭手依比売)::津島の津とは渡し場の意 未だ言葉として名のつかない、秘められている区分 先天構造内に起った活動が津島という十言霊の現象を経て、頭脳内で実際のイメージにまとめられ行く過程です

まだ言葉として表現されていない内は全く個人的な恣意であって人間社会に通じることのないものです 先天の活動が言葉の社会、即ち一般社会に出て行く船の発着場という意味で、先天の何か分らない働きが表現された言葉の世界へ出て行く港の意です

未鳴、真名とも言います まだ言葉として発せられていない、考えがまとまっていく段階です

別名 天の狭手依比売(あまのさでよりひめ) とは先天の天名(あな)が狭い津島という区分(狭)を通って一つのイメージにまとまるよう手で探ることが秘められている(比売)区分ということです

(18) 【言霊タ】 大事忍男の神(おおことおしをのかみ)・心象の全体印象の現われ

(19) 【言霊ト】 石土毘古の神(いはつちひこのかみ)・心象の五十の要素が五段十行に培われている

(20) 【言霊ヨ】 石巣比売の神(いはすひめのかみ)・意志のイ段が秘められ残り四段(ヨ)の次元分けとなる

(21) 【言霊ツ】 大戸日別の神(おほとひわけのかみ)・先天の意図に従い大いなる十の例が分けられる。四段の内一列十(母音1・父韻8・半母音1)が選択される。

(22) 【言霊テ】 天の吹男の神(あめのふきをのかみ)・横一列(十)内の父韻が手を差し伸べて子音現象(まずは心象イメージ)を産む用意をする

(23) 【言霊ヤ】 大屋毘古の神(おほやひこのかみ)・ここで父母が結ばれると心象が生まれ頭脳活動の全体として取って変わる。先天から心象への第一の変態。

(24) 【言霊ユ】 風木津別の忍男の神(かざもつわけのおしをのかみ)・先天の心が変態してもギミの霊と体から始る心身の主客の関係は保たれており、そのようなものとして淀みなく押し出されていく。

(25) 【言霊エ】 海の神名は大綿津見の神(わたの、おほわたつみのかみ)・押し出される先は頭脳内から口腔への脱皮に向かい、そこで大いなる口腔(言葉の海となる)に渡して明らかに(イメージが発音となって)見られるような入り江に集積します。こうして先天の意図がイメージとなって物象(言葉)に渡される直前になりました。

(26) 【言霊ケ】 水戸の神名は速秋津日子の神(みなとの、はやあきつひこのかみ)・この入り江、港、の集荷物は、素早く明らかに渡す主体側の活動にならないと、イメージの消滅、入り江の水没となり消されることになります。

(27) 【言霊メ】 水戸の神名は速秋津比売の神(あやあきつひめのかみ)・眼は何かを見る直前では網膜に光を集光(集荷、集積)していますからその客体方面が素早く明らかに渡された状態が秘められたものです。

入り江に集中しているイメージは消えやすく速やかに次へ渡さねばなりません。そのためには物象を求め形とすることになります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 7)

物象・佐渡の島::佐渡とは助け(佐)渡す(渡)の意 何を助け何を渡すのかといいますと先天の活動が一つのイメージ化され、そのイメージを誰にどのような表現で伝えたらよいか、が検討されて言葉として表現・発生される処の区分

どんなに立派な心中のイメージであっても言葉として、または絵や記号、詩などに表現しなければ人に伝わることがない心中の発想で終ってしまいます 宗教上の悟りや哲学上の発見も、それが人間の頭脳内のイメージとして捉えられただけでは、表現しない限り真理とはなりません 言葉となって此岸から彼岸に渡されます

真名とも言います

先天の意図は心象イメージの形を取りましたが、物質の形にはなっていませんし物象でもないので相手に伝わりません.そこで次いで物象に組み物質の形を取らせるようにします。物質の形を取ると言うのは意識においては名を与えることです。

この速秋津日子、妹速秋津比売の二神(ふたはしら)、河海(かわうみ)によりて持ち別けて生みたまふ神の名は、と原文にある。イメージの消失を避けるには名を与えてしまえばよいのでその準備に入る。イメージの変態が始る。

(28) 【言霊ク】 沫那芸の神(あわなぎのかみ)・集積しているイメージのア~ワの主体側の名の泡のような気が生まれる。イメージが言葉の気と結ばれる。

(29) 【言霊ム】 沫那美の神(あわなみのかみ)・集積しているイメージのア~ワの客体側の名の泡のような実が生まれる。イメージが言葉の実と結ばれる。

(30) 【言霊ス】 頬那芸の神(つらなぎのかみ)・誕生した言葉の気は次々と連動していき、その気を動かす連動には外力の作用が必要となっている。

(31) 【言霊ル】 頬那美の神(つらなみのかみ)・誕生した言葉の実は次々と連動していき、その実を動かす連動には外力の作用が必要となっている。

(32) 【言霊ソ】 天の水分の神(あめのみくまりのかみ)・イメージを言葉に組み、言葉を連動させ、言葉を外物の動きにする心の働きには気を注ぐことが必要です。

(33) 【言霊セ】 国の水分の神(くにのみくまりのかみ)・イメージを言葉に組み、言葉を連動させ、言葉を外物の動きにする心の働きには実を堰き止めることが必要です。

(34) 【言霊ホ】 天の久比奢母智の神(あめのくひざもちのかみ)・かくして心の意図精神内容を久しく豊かに持ち続ける、先天の意図・イメージ・言葉の名・物象の気・霊方面が帆のように形成される。

(35) 【言霊ヘ】 国の久比奢母智の神(くにのくひざもちのかみ)・かくして心の意図精神内容を久しく豊かに持ち続ける、先天の意図・イメージ・言葉の名・物象の実・体方面が舳先のように形成される。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 8)

変態・了解・大倭豊秋津の島 (天津御虚空豊秋津根別) ::大倭は大和とも書きます すべてが共存調和するという意 三十二個の言霊がこの区分の言霊の誕生によって全部で揃い、それが豊かに明らかに現われる(津)区分(島)という意味となります

音声が空中を飛ぶ言霊フモハヌは「神名」ともいいます 電波、光波でも同じです

声は耳により入って聞いた人の頭脳内で「ああこういうことか」と了解され行動になります その後、言葉は先天宇宙に帰り、記憶として印画されて言葉の循環はここで終ります 耳から入って了解されるまでの言霊は真名です

別名 天津御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)といい先天の活動(天津御虚空)が豊かに明らかな音(根-ね)となって現われる(津)区分

舳先の名の付いた泡粒物象は帆に乗って飛び出します。

先天の意図は変態脱皮し、ここでは言葉という物質の形を取り言霊回帰の準備に入ります。

(36) 【言霊フ】 風の神名は志那津比古の神(しなつひこのかみ)・霊と体の噛み合わされた言葉が吹き出されます。先天活動の意図(志)がすべて(那)言葉となって活動している実体(神)と言った意味です。発せられた言葉はその時点ではその人の絶対を表明しています。

(37) 【言霊モ】 木の神名は久久能智の神(くくのちのかみ)・物質の実体として言葉の形で飛び出しましたが、そこでは先天から変態脱皮を繰り返した意図の気が久しく久しくよく持ち続けら、繁茂に設けられて盛られています。

(38) 【言霊ハ】 山の神名は大山津見の神(おほやまつみのかみ)・意図が繁茂に盛られて吹き出した息は言葉の物象となってその端(は)によるコンタクトを取ります。端は山(八間)の端の現われとして物象同士の接触になります。

(39) 【言霊ヌ】 野の神名は鹿屋野比売の神(かやのひめのかみ)、またの名は野槌(のづち)の神・ 鹿屋野(かやの)の鹿屋(かや)は神(かみ)の家(いえ)の意です。これを神名(かな)と呼びます。佐渡の島の真名が口で発声されて神名となり、空中を飛んで大山津見の言葉となり、山が裾野(すその)に下って来て鹿屋野の野に着いた、という太安麻呂独特の洒落であります。野に到って、そこで人の耳に聞かれることとなります。耳の鼓膜を叩くので野槌(のづち)の神と付け加えたのでしょう。

この大山津見の神、野槌(のづち)の神の二柱(ふたはしら)、山野によりて持ち別けて生みたまふ神の名は、と原文は続きます。とうとう言葉と言う物象となって発音した者を離れ、山を飛び着地したところは鹿屋野です。ここからは吾の眼(私の意識)が相手側の受容に任せられますが、直ちに相互確認が必要となります。だだっ広い野原に降りたのでは砂漠に着いたようなもので相互の確認が取れません。

吾の眼の意図があり、それに応じた相手側の受容があり、古事記は狭土と表現しました意図を交換できる狭い領域と言うことです。

言葉ならば物象同士の交流が可能となる着地したところが耳の鼓膜という受容器官で、狭い穴にねじ込んでいかねばなりません。こうして物質相互間の作用から心の意図を受け取るところとなりました。

吾(あ)の眼(め)が着(つ)いて地(ち)になりました。

(40) 【言霊ラ】 天の狭土の神(あめのさつちのかみ)・言霊循環は前段を継承してきていますから当初からの霊側内容も受け継がれています。主体側の動く流れの全体が動的に付いて地になる相互に交流できる狭い接点に集中する場を探します。

(41) 【言霊サ】 国の狭土の神(くにのさつちのかみ)・言霊循環は前段を継承してきていますから当初からの体側形式も受け継がれています。相手側の待ち受ける全体が静的に付いて地になる相互に交流できる狭い接点に集中する場を探します。

(42) 【言霊ロ】 天の狭霧の神(あめのさぎりのかみ)・つちの先端は五里霧中の中を全体を従えて進みます。向かい合う叩き台となる落とし所の戸を開こうとします。その持ちきたらされた霊側の動きです。

(43) 【言霊レ】 国の狭霧の神(くにのさぎりのかみ)・つちの先端は五里霧中の中を全体を従えて進みます。向かい合う叩き台となる落とし所の戸を開こうとします。その体側の形式(音)です。

(44) 【言霊ノ】 天の闇戸の神(あめのくらどのかみ)・霊と体の共通の心が見つかったならば、飛んできた霊の意図がそこに宣(の)っていることが確認されます。発信側と受信側が戸を挟んで相互に確認・復誦する主体側です。宣(の)る、乗る、残る。

(45) 【言霊ネ】 国の闇戸の神(くにのくらどのかみ)・霊と体の共通の心が見つかったならば、飛んできた霊の意図がそこに宣(の)っていることが確認されます。発信側と受信側が戸を挟んで相互に確認・復誦する客体側です。ね(音、根、値、寝、)

自分が持ってきた変態脱皮を繰り返したものを自分で確認・復誦します。自己反省の起源。

(46) 【言霊カ】 大戸或子の神(おほとまどひこのかみ)・奥の闇戸に突き当たりその先に自分の姿を確認しようとするところです。変態脱皮した写り返ってくる自分の姿を捕らえるのに自分が納得しているのか、意図内容を自分で引き受けられるのか明らかにしようとします。ヒコは意図内容の霊方面を受け持ちます。

(47) 【言霊マ】 大戸或女の神(おほとまどひめのかみ)・奥の闇戸に突き当たりその先に自分の姿を確認しようとするところです。変態脱皮した写り返ってくる自分の姿を捕らえるのに自分が納得しているのか、意図内容を自分で引き受けられるのか明らかにしようとします。ヒメは音・体方面を受け持ちます。

(48) 【言霊ナ】 鳥の石楠船の神(とりのいはくすふねのかみ)またの名は天の鳥船・鳥の石楠船の鳥は十理(とり)の意で、五十音図の母音アと半母音ワとの間に八つの父韻が入って現象子音を生みます。母音・八父韻・半母音合計十の道理で現象が起るのは、主体と客体との間を鳥が飛び交うのに譬えられます。石楠船(いはくすふね)とは、五十葉(いは)である五十の言霊を組(く)んで澄(す)ます(楠)と五十音言霊図が出来上がること。船とは人を乗せて渡す乗物。言葉は人の心を乗せて渡す乗物。そこで鳥の石楠船の神とは「言霊の原理に則って五十音言霊図上で確かめられた言葉の内容」という意味となります。天の鳥船とは「先天(天)の十の原理(母音・八父韻・半母音)の意図(鳥)を運ぶもの(船)」となり、鳥の石楠船と同じ意味となります。

言葉が耳に入り、復誦・検討され、煮つめられて「あゝ、こういう意味だったのだ」と了解されます。その了解された意味・内容が名(言霊ナ)であります。昔より「名は体をあらわす」と言われます。言葉が名となった事で内容は確定し、私と貴方との間の現象(子)が了解された事となります。言霊ナは言霊コの内容という事です。

(49) 【言霊コ】 大宣都比売の神(おほげつひめのかみ)・言葉が耳に入り、復誦・検討され、内容が確定し、了解されますと、終りとして一つの出来事が完結します。事実として収(おさ)まります。父と母が婚(よば)いして子が生まれます。それが言霊コであります。それは物事のまぎれもない実相であり、言霊コはその実相の単位です。大宜都比売とは大いに宜(よろ)しき都(霊屋子)(みやこ)である言葉を秘めている(比売)の意であります。

言葉が最終的にその内容が確認され(言霊ナ)、事実として承認されます(言霊コ)と、三十二個の言霊子音は全部出尽くし、言霊の宇宙循環はここで終り、先天に帰ります。跡(あと)に記憶が残ります。この世の中には千差万別いろいろな出来事が雑然と起るように見えますが、親音言霊イの次元に視点を置いて見る時、世界の現象のすべては僅か三十二個の子音言霊によって構成されており、十七先天言霊によるいとも合理的に生産された出来事なのだ、という事が理解されて来ます。その理解を自分のものとする為には、言霊コである物事の実相を見る立場が要求される事を御理解頂けたでありましょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回帰::神名の火とは言霊のこと、夜芸の夜は夜の国、夜見または読みとなります 芸は芸術のことで火の夜芸速男の神とは、言霊を読む芸術(業-わざ)が早く示されている働きということになり 明瞭に文字の事を指しています 真言に「言霊即実相、文字即涅槃」とあり、文字とは言葉が眠っているものという意味で、生きた人間がそれを読むと直ちにその文字の事が実相となって蘇ってきます

(50) 【言霊ン】 火之夜芸速男の神(ほのやぎはやをのかみ)またの名は火(ほ)の炫毘古(かがやびこ)の神といひ、またの名は火(ほ)の迦具土(かぐつち)の神といふ・火の夜芸速男の神の火(ほ)は言霊、夜芸(やぎ)とは夜の芸術の意、速男(はやお)とは速やかな働きという事。神とは実体という程の意です。これではまだその内容は明らかには分りません。そこで「またの名」を取り上げて見ましょう。火の炫毘古の神の火(ほ)は言霊、炫(かがや)毘古とは輝(かがや)いている働きの意。またの名火の迦具土の神の火(ほ)は言霊、迦具土(かぐつち)とは「書く土(つち)」の意です。昔は言霊一音一音を神代文字として粘土板に刻み、素焼きにしてclay tabletにしました。これを甕(みか)と呼びました。甕の神は御鏡(みかがみ)に通じます。

ここまで来ますと、火の夜芸速男の神とは昔の神代文字の事であることが分ります。文字は言葉が眠っている状態です。夜芸速男とは夜芸即ち読みの芸術である文字として言霊を速やかに示している働きの意であります。またの名、火の炫毘古とは文字を見ると其処に言霊が輝いているのが分ります。以上の事から五十番目の神、火の夜芸速男の神、言霊ンとは神代文字の事であると言う事が出来ます。太古の神代文字は言霊の原理に則って考案されたものでありました。言霊ンのンは「運ぶ」の意だそうであります。確かに文字は言葉を運びます。それを読めば言葉が蘇ってきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

心の五十の運用要素に促されて意識の活動が始まります。

その経過は言霊五十神の生成通りの経過を辿ります。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

言霊運用神

(心の領域 9)

吉備の児島::吉く備(吉備)わった初期(児)の締まり(島)と言った意 五十個の言霊を集めて形だけは五十音図としてまとめたけれど、その内容はまだ詳細には確認されていない段階ということです

初歩的では有りますが豊宇気として先天の性質を受け持っているこの五十音の枠結びを天津菅麻(音図)と呼びます 菅曽(すがそ)は菅麻とも書き先天・大自然そのままの性質の音図(すがすがしい衣の意)のことです 例えばこの世に生れたままの赤ちゃんの心の性能の構造といえるでしょう

[運用 01] ・・金山毘古(かなやまびこ)の神 (五十音神名文字の音。整理内容。)

[運用 02] ・・金山毘売(びめ)の神 (五十音神名文字の文字。整理材料。)

[運用 03] ・・波邇夜須毘古(はにやすひこ)の神 (正確で安定している音。分類組み合わせ内容。)

[運用 04] ・・波邇夜須毘売(ひめ)の神 (正確で安定している文字。分類組み合わせ材料)

[運用 05] ・・弥都波能売(みつはのめ)の神 (実在母音オウエの定在。次元立場の確定)

[運用 06] ・・和久産巣日(わくむすび)の神 (五十音全部の定在・惑い状態。提起する問題の全体像)

[運用 情報提供] ・・この神の子 豊宇気毘売(とようけひめ)の神 (和久産巣日の先天性は受容する。及び全関連事項)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 10)

小豆島::音図上で初めて確認された八つの父韻の締めくくりの区分 八父韻は音図上で小豆即ち明らかに続く気の区分のこと

泣沢女(なきさわめ)とは人間の創造知性の根本の響きのことです 音波、光波の大自然の無音の音(梵音)が視覚、聴覚のリズムとシンクロナイズする時、初めて現象が現われます 泣き沢め(なきさわめ)ぐのは父韻であり人間の創造知性の側の働きであり、その刺激により宇宙である五母音から現象が出て来るという意味であります

別名の大野手比売(おほのでひめ)とは大いなる横(野・貫)に並んだ働き(手)を秘めている(比売)の意 音図においては八父韻は横に一列に展開しています

[運用 07] ・・泣沢女(なきさわめ)(大野手比売)の神 (父韻の確認) 。こころの主体側から検討。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 11)

大島 (大多麻流別)::大きな価値・権威を持った心の締まりという意 別名の大多麻流別は大いなる(大)言霊(多麻)が流露・発揚(流)する心の区分、ということです

伊耶那岐の命(言霊の原理・法則)が活用する十拳の剣の力(物事を十段階に分けて判断する)を明らかにする作業区分であります

[運用 08] ・・石拆(いはさく)の神 。(アオウエイの五段階に分割)(次元宇宙の設定、組織構成)

[運用 09]・・根拆(ねさく)の神 。 (父韻配列の検討) (意志の検討確認)

[運用 10] ・・石筒(いはつつ)の男の神。(五十音縦横の変化連続) (各次元通過の検討)

[運用 11] ・・甕速日(みかはやひ)の神 。(客体物象の連続状態が一目で分かる)(内容とその形態の働きの明瞭化)

[運用 12]・・樋速日(ひはやひ)の神 。 (客体内容霊の連続状態が一目で分かる) (連続動態傾向性の明瞭化)

[運用 13] ・・建御雷(たけみかづち)の男の神 。またの名は建布都(たけふつ)の神、またの名は豊(とよ)布都の神。』(主体規範の現れ) (主体のこころの設定、確立)。

[運用 14] ・・闇淤加美(くらおかみ)の神 。(握って噛み合わせる) (手を握りしめる主体の心方向へ検討)

[運用 15] ・・闇御津羽(くらみつは)の神(みいずを起こし括る)。(主体の心から手を広げる方向へ確認)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 12)

姫島 (天一根)::八つの神代表音神名文字(八種の文字原理)が心の宇宙の中に占める位置・区分

言葉を文字で表したものを比礼(ひれ)または霊顯(ひら)といいます 枚(ひら)の字を当てることもあります 大山津見の神(言霊ハ)は言葉のことです 山津見の山は八間でこの間に言霊父韻が入り、それが津見(渡して現れる)で言葉が出来ます

女(おんな)は音名で、文字のこと 文字には言葉が秘め(女)られています 人によって文字を読むと直ちに心の中に言葉となって甦ります また神代文字は全部 火の迦具土の神(言霊ン)から現われますから、別名、天の一根と言われます

[運用 16] ・・頭に成りませる神の名は 正鹿山津見(まさかやまつみ)の神 (原理本性通りの表現。大山津見神から出た真性の表現)

[運用 17] ・・胸に成りませる神の名は 淤滕(おど)山津見の神 (言葉の発声に沿った表現。発声発音法に基づいた表現)

[運用 18]・・腹に成りませる神の名は 奥(おく)山津見の神 (言霊オの経験を全体に調和させる表現。音図から出た表現)

[運用 19]・・陰に成りませる神の名は 闇(くら)山津見の神 (産出の原理が良く分かる表現)

[運用 20]・・左の手に成りませる神の名は 志芸(しぎ)山津見の神 (全体が調和するような表現。全体的な調和を強調する)

[運用 21]・・右の手に成りませる神の名は 羽(は)山津見の神 (一つ一つの内容を強調する表現。部分的な強調で表現)

[運用 22]・・左の足に成りませる神の名は 原(はら)山津見の神 (全体の運用に基づいた表現。運用を強調する表現)

[運用 23]・・右の足に成りませる神の名は 戸山津見の神 』 (縦の縦列の区別がよく出るような表現。行、段、分類を強調する表現)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(●) 黄泉の国。客体世界。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

禊祓の準備

(心の領域 13)

知訶島::これよりは言霊学奥義である禊祓の区分となります。知とは知識の事、訶とは叱り、たしなめるの意です。外国の文化の知識をこの段階で言葉の意味がよく分るように内容を整理し、次の人類文明へ吸収する為の準備作業となる段階の働きの区分

[運用 24] 伊耶那岐の大神 (自他合一規範の創造へ)

[運用 25] 衝き立つ船戸(つきたつふなど)の神。』・・(自己主張の拠り所)

[運用 26] 道の長乳歯(みちのながちは)の神。』 ・・(関連性と連続性)

[運用 27] 時量師(ときおかし)の神。』 ・・(時処位の検討)

[運用 28] 煩累の大人(わずらひのうし)の神。』 ・・(曖昧性の排除)

[運用 29] 道俣(ちまた)の神。』・・(分枝点方向の明瞭化)

[運用 30] 飽咋の大人(あきぐひのうし)の神。』 ・・(実相を明らかに組む)

[運用 31] 奥疎(おきさかる)の神。 ・・(主体側の出発整理)(エ次元の選択創造)

[運用 32] 奥津那芸佐毘古(なぎさびこ)の神。 ・・(主体側の選択創造性)

[運用 33] 奥津甲斐弁羅(かいべら)の神。』 ・・(主客の間隙を減らす)

[運用 34] 辺疎(へさかる)の神。 ・・(客体側の到着整理)

[運用 35] 辺津那芸佐毘古(へつなぎさびこ)の神。 ・・(客体側の結果選択創造性)

[運用 36] 辺津甲斐弁羅(へつかいべら)の神。』 ・・(客主の間隙を減らす)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(心の領域 14)

両児島::言霊布斗麻邇の原理は心の要素である五十個の言霊とその運用法五十、計百の原理から成り立っています その要素五十言霊を上の五十音に、運用法五十を下の段にとりますと百音図ができます これを図の上と下が完成した原理として両児の島と名付けました

[運用 37] 八十禍津日(やそまがつひ)の神。 ・・((情感による禊)

[運用 38] 大禍津日(おほまがつひ)の神。』 ・・(原理による禊)

[運用 39] 神直毘(かむなほひ)の神。 ・・(経験知による探求)

[運用 40] 大直毘(おほなほひ)の神。 ・・(欲望性能による探求)

[運用 41] 伊豆能売(いずのめ)。』 ・・(実践智による探求)

[運用 42] 底津綿津見(そこつわたつみ)の神。 ・・(実践智の働き)

[運用 43] 底筒(そこつつ)の男(を)の命。』 ・・(実践智の確認)

[運用 44] 中津綿津見の神。 ・・(五感欲望の働き)

[運用 45] 中筒の男の命。』 ・・(五感欲望の確認)

[運用 46] 上津綿津見の神。 ・・(経験知の働き)

[運用 47] 上筒の男の命。』・・(経験知の確認)-

[運用 48]天照らす大御神。』 ・・(人類文明創造の最高規範、天津太祝詞、やたの鏡)

[運用 49] 月読(つくよみ)の命。』・・(精神的学問文化をコントロールする精神構造)

[運用 50] 建速須佐の男の命。』 ・・(欲望性能の整理、物質的繁栄をもたらす精神構造)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先天言霊ウに始まり後天言霊ウ(ス)に終る古事記の言霊百神

このスを以ってウから始るウスのモチ(百道)つき

以上の百神を以って例えばアならアと言う単音発音の了解が得られる。

その百神の循環は事象によって瞬間のこともあり一生のこともある。

また、百神途中での脱落は逸脱や我良しや競争や主義の主張となる。

それを百神途中の眼で見ると誤謬と映ってしまう。誤謬は存在しない。