[運用 12] 樋速日(ひはやひ)の神

次に樋速日(ひはやひ)の神

主観的な判断操作

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十全な判断力である十拳剣の元に語られます。

チ) 石拆の神は、実体五次元世界への判断力。 知っていること、関心のあることなら自分は何でも喋れるぞという主観。

イ) 根拆の神 は、八父韻の働き。主観内のことなら理路整然と話していられる積もりになれる主観。

キ) 石筒の男の神は、縦にも横にも連絡が取れている確認。 時処位過去にも未来にも考えを発展できる積もりの主観。

ミ) 甕速日の神 は、連絡が取れている中の言霊要素の確認。自分のの表現が正当であるという積もりになれる主観。

シ) 樋速日の神 は、言霊要素が実際に連絡し合っていくこと。自分の主張で事が成る積もりでいられる主観。

リ) 建御雷の男の神 は、主観的になら何でも主張できる判断規範を得る。自分にとってなら全ての正しさを与えられ全体絶対規範

ヒ) 闇淤加美の神 は、十本指を次々に握る形で判断すること。元あるグーの形に一つ一つ羽が噛み合ってくる。

ニ) 闇御津羽の神 は、握った十本指を一つ一つ開く形で判断すること。展開されたと思われる形に一つ一つ近づき煮詰まる。

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樋(ひ)速日の樋(ひ)とは水を流す道具です。この事から樋速日とは言霊(日)が一目で(速)どういう変化・進展の相を示しているか、が分ることの確認という意となります。五十音言霊図では母音五つからそれぞれの半母音に渡す子音の実相の動き・変化の流れが一目で確認出来る事を言います。甕速日の静に対して、樋速日は動的な変化の確認という事が出来ます。

ここで速日(はやひ)なる言葉が出て来ましたが、同様の意味の言葉に「早振り」があります。言霊の立場で物事を見ますと、その性状や内容が一目で分ることを言います。枕詞の「千早振る」も同様であります。