25【言霊エ】 海の神名は大綿津見の神(おほわたつみのかみ)

25【言霊エ】 海の神名は大綿津見の神(おほわたつみのかみ)

大綿津見の神とは大きな海(綿)に渡して(津)明らかとなる(見)もの(神)という意。大きなイメージが細い処を通って次第にまとまって来ます。それは細い川に譬えられます。そこでまとまったイメージは言葉が付けられて広い処へ出て行くことになります。広い処とは口の中です。そこが海です。川から海へ、その接点が「江」であります。

言霊エに漢字を当てますと、得(え)、兄(え)、枝(えだ)、胞(えな)、餌(え)、酔(え)い、絵(え)、抉(えで)る、縁(えん)、笑(え)み、……等が考えられます。

言霊エ 神名の大海津見の神とは大いなる海に渡して(津)明らかに現われる(見)の意です。先天の活動の内容は何であるか、のイメージ化が頭脳の細い道(これが川に譬えられます)を通って次第に明らかになり、その姿が現象子音となり、また言葉となって広い海(口腔に見立てられる)に入って行きます。川から海への境目が江(え)と呼ばれます。

【註】大綿津見の神の言霊エは五十音図ヤイユエヨのエです。現代の国語はア行、ヤ行、ワ行のエ(ヱ)をすべてエ一字に表わしています。