き た・か・ま・は・ら・な・や・さの使用法

た・か・ま・は・ら・な・や・さの使用法

古事記の冒頭の七神によって先天の実在世界が示されました。次いで、先天の実在を顕現させる働き世界が示されます。

心の在り方の剖判です。心の実体世界七神(ウ・ア・ワ・ヲ・オ・エ・ヱ)と心の働き世界八神(チイ・キミ・シリ・ヒニ)が示されます。それらは心の統括者である創造意思の神( 【 伊耶那岐(いざなぎ)の神 (言霊イ) 、次に 妹伊耶那美(み)の神 (言霊ヰ) 】の采配下にあります。

・八父韻と親韻

【 次に成りませる神の名は、

(一) 【 宇比地邇(うひぢに)の神(言霊チ)。次に

(二) 【 妹須比智邇(いもすひぢに)の神(言霊イ)。次に

(三) 【 角杙(つのぐひ)の神 (言霊キ) 。次に

(四) 【 妹活杙(いくぐひ)の神 (言霊ミ) 。次に

(五) 【 意富斗能地(おほとのぢ)の神 (言霊シ) 。次に

(六) 【 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神 (言霊リ) 。次に

(七) 【 於母陀流(おもだる)の神 (言霊ヒ) 。次 に

(八) 【 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神(言霊ニ)。

【 次に

(・) 【 伊耶那岐(いざなぎ)の神 (言霊イ) 。次に

(・) 【 妹伊耶那美(み)の神 (言霊ヰ) 。

( 注。神名に言霊が配当されていますが、これは皇室の賢処に秘蔵されている文献から流出したものです。今のところは流出の経緯しか確認できませんが、神名と言霊の対応が文献で分かったところで、対応の真実が了解できたわけではありません。

もちろん暗記して覚えておくだけでも非常に価値のあるものですが、神名と言霊の対応の真実は各人の果敢な経験したい欲求による確認を基盤としていなければ、あだ花となることでしょう。また、確認了解した暁には文献はもう必要とされないでしょう。)

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・己の心の客観領域による成立(成立させられる)

【 ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて、伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依さしたまひき。

・能動主体の登場

【 かれ二柱の神、天の浮橋(うきはし)に立たして、その沼矛を(ぬぼこ)指し下(おろ)して画きたまひ、塩こをろこをろに画き鳴(なら)して、引き上げたまひし時に、その矛の末(さき)より垂(したた)り落つる塩の累積(つも)りて成れる島は、これ淤能碁呂島(おのろご)なり。

【 その島に天降(あも)りまして、天の御柱を見立て、八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。

・心の主体側の働き

【 ここにその妹(いも)伊耶那美の命に問ひたまひしく、「汝(な)が身はいかに成れる」と問ひたまへば、答へたまはく、「吾が身は成り成りて、成り合はぬところ一処(ひとところ)あり」とまをしたまひき。

【 ここに伊耶那岐の命詔りたまひしく、「我が身は成り成りて、成り余れるところ一処あり。故(かれ)この吾が身の成り余れる処を、汝(な)が身の成り合わぬ処に刺(さ)し塞(ふた)ぎて、国土(くに)生みなさむと思ふはいかに」とのりたまへば、伊耶那美の命答へたまはく、「しか善けむ」とまをしたまひき。

・心の主体内創造活動

【 ここに伊耶那岐の命詔りたまひしく、「然らば吾と汝と、この天之御柱を行き廻り逢ひて、美斗(みと)の麻具波比(まぐはひ)せむ」とのりたまひき。

【 かく期(ちぎ)りて、すなはち詔りたまひしく、「汝は右より廻り逢へ。我は左より廻り逢はむ」とのりたまひて、約(ちぎ)り竟(を)へて廻りたまふ時に、伊耶那美の命まづ「あなにやし、えをとこを」とのりたまひ、後に伊耶那岐の命「あなにやし、え娘子(をとめ)を」とのりたまひき。

【 おのもおのものりたまひ竟(を)へて後に、その妹に告りたまひしく、「女人(おみな)先だち言へるはふさはず」とのりたまひき。

・心の客体領域の創造

【 然れども隠処(くみど)に興(おこ)して子水蛭子(みこひるこ)を生みたまひき。この子は葦船(あしぶね)に入れて流し去(や)りつ。次に淡島を生みたまひき。こも子の例(かず)に入らず。

・観念世界創造への反省。そして再び。

【ここに二柱の神議(はか)りたまひて、「今、吾が生める子ふさわず。なほうべ天つ神の御所(みもと)に白(まを)さな」とのりたまひて、すなはち共に参(ま)ゐ上がりて、天つ神の命を請ひたまひき。ここに天つ神の命以ちて、太卜(ふとまに)に卜(うら)へてのりたまひしく、「女(おみな)の先立ち言ひしに因りてふさはず、また還り降りて改め言へ」とのりたまひき。

・心の現象創造のための十四領域へ

【 かれここに降りまして、更にその天の御柱を往き廻りたまふこと、先の如くなりき。ここに伊耶那岐の命、まづ「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ、後に妹伊耶那美の命、「あなにやし、えをとこを」とのりたまひき。かくのりたまひ竟へて、御合いまして、

(1) 【 子淡路の穂の狭別の島を生みたまひき。

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「ウ」次元での使用法 たかまはらの使用法。う次元での父韻 。

「それぞれの次元に住む人が、目的遂行のために時の経過に順って変化させる意志発動の変遷。」

例題。「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」

「ウ」次元での父韻の配列。

○・キシチニヒミイリ・○

あ・カサタナハマヤラ・わ

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(・) 【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、

(吾の眼の創造原理)

○ 「中今の創造主。心の創造意思」。

「言霊ウの次元にうずくまって明け暮れ欲望の世界に没入している人は、自己の本性が実は広い宇宙そのものだという自覚がありません。それゆえその心の手順の初頭に立つべき母音の自覚を欠きます。母音の立つべき第一行を空白で示した所以です。」

(ア)・アの自覚は無い。五感感覚する欲望次元の世界に関しているので、当の言葉が孔子様か毛沢東かキリストかの知識に関心はありません。誰の言葉であろうと言葉を聞けば響を聞きますからそこから起きる五感感覚がありますが、今の自他の世界全体との関係を自覚していませんので、もっぱら自分の欲望の起伏や物理上の自然状態経過に左右されています。単に画面上で「~」を見たとしましょう。

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(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。

体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻

・収納・陰掻力

立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。

「次に八父韻配列の第一番目は父韻キで始まります。最初に母音の自覚がありますと、その行為は宇宙全体の具体化活動として父韻チから始まるはずですが、自己本来の面目の自覚がありませんのでその心の手順は、自分の心の中の欲望の一つを掻き寄せること、すなわちキではじまります。」

(カ)・「~」の言葉を聞いたり読んだり見たりします。そこに心に関心がある言葉と共感したり、響を聞き取ったり、知るを汁粉と取ったり、「なす」から今年のボーナスを思ったりして、興味関心事を心に引き寄せ掻き集めます。その掻き集め方はその時の感覚によりますから本人も知りません。「~」を画面上で見れば見たで、それを読もうとしたり、写真を探そうとしたりの最初の自分の心の動きがあります。

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(五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。

精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻

・調和・透刺力

大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。

「掻き寄せられた欲望の目的が心の中心に静まり不動のものとなります。」「自我欲望が決まれば」

(サ)・(カ)の引き寄せられた五感感覚の関心事が自分の中心を占めそこに自分のいとなみが全部移住していきます。画面上の文字を読むのか色だけ見るのか、ページ更新のマークを探しているのか、ここで選択の種ができ、自分の興味関心事に合う合わないが選択され、そのまま自分の中に鎮静し中心を占めていきます。

「~」の言葉の知識内容に感心していくのではなく、その画面上の物理上の様子容姿関心事欲望の起き具合が、既に固まり決まります。

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(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻

精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻

・創造・陽出力

宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。

「その次にチが続きます。自己本来の面目の自覚があれば、この父韻がしめす現象は宇宙全体または全身全霊などに関係したものとなるはずですが、いまの場合はこの自覚がありませので、ここではチはその人間経験・知識・信条といったものの総体を示します。」

「その他せいのために経験・知識・信条の全部」

(タ)・次いで全体性を表出する言霊チが来ますから、前段で心に決まってしまったものが心の全面に押し出されます。知るとか知らないとかは今までの自己所有している記憶概念に照らし合わせることができれば知っている、出来なければ知らないですが、そういった、オの次元知識の関連性には関心がないのがウの次元です。その代わり「~」の物理表現上の感覚で受け取られた印象に気をとられます。

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(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。

物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻

・成熟・吸引力

心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。

「(チ)の中から選ばれた名分が 煮詰められ 」

(ナ)・そうと決まれば、思い付きにしろ閃きにしろ好き嫌いにしろ、名目が立ってしまいます。この名目は、どこからきているかの自覚がないため、選択された内容におそれおおさが加わります。自分の言うことに権威やあやしさやかしこみの感情が知らず知らず紛れ込みます。そういった中で自分が自分にかしこむわけですから、そこで与えられようとする名目、名付けには自分の存在権威がかかってきます。

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(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。

精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻

・開顕・開発力

意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。

「(ニ)の名分に都合のよい言葉が生み出され」

(ハ)・ですのでそうような方向を目指してし、次に、表現を探していきます。「~」にしようか、「無知の知」にしようか、という事よりも、候補とか思い付きとかがいろいろありますが、感覚的ななりさまが選択されます。自分の気分に沿って、知る、汁粉、卑弥呼などと、それと折の合う言葉が表面化していきます。

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(四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。

精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻

・整理・旋回力

立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。

「(ヒ)の言葉が他の人または社会に向って」

(マ)・次にそこで上手い具合に気分に合う言葉などが得られると、それを規範として立てて相手対象を適合させようとします。相手社会を自分に合わせようとしていき、その結果を求めようとします。

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(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。

動き出した力動が持続する韻

・繁栄・飛至力

すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。

「動く」

(ヤ)・一度自分に名目が立つと自分を強制しだします。自己の内外の条件をクリアできるように行動へと向かい、「~」の理解に代わって感覚気分の言葉が押し出されてきます。知識あるいは智慧に取って代わっても、物事を表現し自分を主張していると思われます。

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(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。

ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻

・滲透・螺婁()力

大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。

しかし、この動きはとめども無い欲望の世界へ進展して極まることがない。」

(ラ)・こうしてこうであるとの、現象なるものを創ります。この現象表現が「知る汁粉卑弥呼なんぞ知らないよ」となり「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」と同等な表現となります。

心の父韻の過程のチイキミシリヒニを一つ一つ経過してきました。そこで一巡の最後に残ったのは「リ」だけで、「リ」が最後というのは、おほとのべの神とあるように、多いに述べ繰り返されることになり自分に終わりを見出せなくなります。そこで目的が発端に転化していききりがなくなります。

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(・) 【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。

(意志の帰還) 「中今の創造主。心の創造意思」。

伊岐とは伊の気でイ言霊のこと

心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。

(ワ)・「わ」は結論を生む事ですが、心の結論がなく繰り返しの「ラ」に従いますので、「わ」がありません。

「父韻配列がリで終わる事は、欲望の目的と思われ追求されてきたものは次の欲望の発端なのであって、この世界が際限の無い流転の相であることを示しています。心中のこれで完結という終わりはあり得ません。そのため、最初の母音イと共に最後の半母音ヰをも欠如することとなります。

欲望のせかいがややもすると目的のために手段を選ばず、否、目的のために他のいかなる次元の人間の性能も踏みつけにする傾向は、この父韻の配列の内の、キシチニがよく示しているとこであります。。欲望の達成のためには知識も人の感情も道徳心もすべては手段にすぎないのです。」

「汁粉」という表現も自覚された結論として得たものではないので、「汁粉」という結論が完結していなく、不安定で「汁粉」が種となって次の疑問の始まり、目的のためには手段を選ばないとなってしまいます。

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「オ」次元での使用法 たかまはらの使用法。

「オ」次元での父韻の配列。

○・キチミヒシニイリ・○

あ・かたまはさなやら・わ

例題。「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」

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(・) 【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、

(吾の眼の創造原理)

○ 「中今の創造主。心の創造意思」。

「言霊オの段階に埋没している人も、その探求する学問の究極においてはいつの日か宇宙全般を解明することができるであろうという希望は持っているかも知れないけれど、自己の本性即宇宙なる自覚はない。

第一列が母音の自覚を欠き空白となる所以です。」

(ア)・アの自覚無し。

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(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。

体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻

・収納・陰掻力

立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。

「父韻の配列のはじめはキです。何かの現象を見て疑問を感じるとき、それを心の中心に掻き寄せる韻です。」

(カ)・知っているものは知っているし知らないものは知らない、そんな当たり前のことをまず心に引き寄せ掻き集めます。それでも既に判断規範を所持していますから、自分に合った方向をとっていきます。

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(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻

精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻

・創造・陽出力

宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。

「その疑問を今まで蓄積された経験・知識全体に照合して」」

(タ)・知るとか知らないとかは今までの自己所有している記憶概念に照らし合わせることができれば知っている、出来なければ知らないです。お次元は知識の関連性がもっぱらの関心事ですから、政治運営上の知る知らないとか、オスプレイをどうするか、芸術の感動を知らせたいとかの、違った次元分野には関心が出てきません。

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( 四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。

精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻

・整理・旋回力

立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。

「今までの知識と疑問とが統合され止揚されるであろう理論を志向して」

(マ)・そこで新たに得た知識の材料は既知の自己所有概念と整理検討され位置づけを与えられ既知の知識に加わり理論なり実を結ばねばなりません。

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(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。

精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻

・開顕・開発力

意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。

「言葉として組み立て」

(ハ)・ですのでそうような方向を目指してし、表現を探していきます。「~」にしようか、「無知の知」にしようか、「汝自身を知れ」にしようか、候補とか思い付きとかがいろいろありますが、始めにある自己の判断規範に沿って、それと折の合う言葉が表面化していきます。

------------------------------------------- (五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。

精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻

・調和・透刺力

大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。

「検討されて正しいと心に決まれば」

(サ)・それなりに検討納得できれば自分の得た新たなものとの意識を得ます。ここで候補の選択も興味関心お気に入りの要素が指導的となります。思いついた大量の(あるいは少量の)候補を選択していきます。

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(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。

物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻

・成熟・吸引力

心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。

「その理論より行動の名目を立て」

(ナ)・そうと決まれば、実際に名前や表現の形の創出をしていきます。思い付きにしろ閃きにしろ好き嫌いにしろ、名目が立ってしまいます。この名目は、どこからきているかの自覚がないため、選択された内容におそれおおさが加わります。自分の言うことに権威やあやしさやかしこみの感情が知らず知らず紛れ込みます。

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(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。

動き出した力動が持続する韻

・繁栄・飛至力

すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。

「行動し」

(ヤ)・一度自分に名目が立つと自分を強制しだします。自己の内外の条件をクリアできるように行動へと向かい、「~」は上手い自分なりの表現だと了解が成立していきます。というのも自分の中であやしい鳴り響く音を聞いてしまっていますから、心に立てようとしているものが、自分の相手対象で、自分の生産創造物と思われているからです。

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(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。

ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻

・滲透・螺婁()力

大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。

「次の事態へと発展していきます。」

(ラ)・こうしてこうであるとの、現象なるものを創ります。この現象表現が「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」となります。ひとたび心に収納されているものが出来上がり表出段階になり、心の父韻の過程のチイキミシリヒニを一つ一つ経過してきました。そこで一巡の最後に残ったのは「リ」だけで、「リ」が最後というのは、【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神とあるように、多いに繰り返されることになります。

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(・) 【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。 (意志の帰還)

伊岐とは伊の気でイ言霊のこと

心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。

「この心構えもイマ・ココの一瞬の中にそれ自体で完結した体系でなく、結論が次の疑問の始まりとなり際限なくつづくものです。ウ段と同様最終列の半母音の自覚を欠如します。」

(ワ)・ところがこの「~」という表現も自覚された結論として得たものではないので、「~」という結論が完結していなく、不安定で「~」が種となって次の疑問の始まりとなってしまいます。

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「ア」次元での使用法 たかまはらの使用法。あ次元での父韻 。

あ次元での父韻

例題。「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」

「ア」次元での父韻の配列。

イ・チキリヒシニイミ・○

あ・たからはさなやま・わ

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(・) 【16 言霊 イ】 伊耶那岐(いざなぎ)の神。 (意志の発動) 親韻、

(吾の眼の創造原理)

○ 「中今の創造主。心の創造意思」。

「言霊アの次元とは宗教家や芸術家の心のです。そのア段の配列はイ・チキリヒシニイミ・○です。アの次元に至って人は自己の本性即宇宙である事を自覚します。母音の自覚を得ます。」

(ア)・アの自覚がある。孔子の言葉は「知る」ことに関した事なので、知る知らないの過去-今の知識概念意識、今-今の欲望意識の全体を見つめる自分の心、それを言ったときの感情の意識があります。

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(一) 【08 言霊 チ】 宇比地邇(うひぢに)の神。 (ウの性質)全体性 父韻

精神宇宙全体がそのまま現象発現に向って動き出す端緒の力動韻

・創造・陽出力

宇は地と比べて近い。天は地と比べて近い。吾の眼の全体感はそのまま相手対象に向ういとなみ・働きをする。

「それゆえ現象となる父韻の配列の第一には宇宙そのものが現象となる韻であるチとなります。

ア次元でありますゆえ、その行動の最初は感情の宇宙がそのまま発露される事を示します。」

(タ)・それゆえ、自分の喋った「~」の解釈内容ではなく、「これ知るなり」と言い切ったときの感情があらわれます。

しかし感情は顔や手足や手足を使って現そうとしても、仮にしか表現できません。

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(三) 【10 言霊 キ】 角杙(つのぐひ)の神。 (オの性質)掻き進める働き。

体験内容を自我の方向に掻き寄せようとする力動韻

・収納・陰掻力

立てた規範をもってその運用に合うように相手対象を引き寄せるいとなみ、働き。

「その次に、その時、そのところの、一つの関心事あるいはテーマが、心の中から掻き寄せられ」

(カ)・そこで孔子の日常、現場、弟子の態度などからその時の状況に適したテーマが選ばれます。それが「知る知らない」になりました。

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(六) 【13 言霊 リ】 妹大斗乃弁(おほとのべ)の神。 (ヱの性質)保存収縮の拡がり。

ある精神内容が宇宙の拡がりに向って螺旋状に発展拡大して行く力動韻

・滲透・螺婁()力

大いなる量りのわきまえ。選択識別されたなりさまが繰り返し述べられるような働き。

「心の中いっぱいに発展拡大されて」

(ラ)・ここでテーマが選ばれても、テーマの内容解釈は当初の自覚された感情宇宙とは全然違いますから、言葉の解説も「知」とは何かの講釈も知っていてもすることはできません。

「~」という言葉を発現したときの、孔子自身の自覚感情のことですから、その感情がいっぱいにひろがり、拡げていくようになります。

感動や情動があってもそれをどうにかしたい思いはあっても、どうするかにかはなかなか手が出ません。

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(七) 【14 言霊 ヒ】 於母陀流(おもだる)の神。 (アの性質)火花の先端にて、表面性。

精神内容表現が精神宇宙球の表面に完成する韻

・開顕・開発力

意識内容が自己の表層へと上昇し自己の表面結界を超えて、表面で見つかったものと結び付こうとする働き。

「一つの表現を得」

(ハ)・ここに表現表出の苦悩なり困難が横たわっているのを感じます。それを突破したとしましょう。自分の感動を表現する言葉が見つかりました。

あるいは折り合いを付けたかもしれません。諦めと放棄が先行して行くかもしれません。

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(五) 【12 言霊 シ】 意富斗能地(おほとのぢ)の神。 (エの性質) 拡がりの保存収縮。

精神宇宙にある精神内容が螺旋形の中心に静まり収まる力動韻

・調和・透刺力

大いなる量りの働きの地。選択決着を目指して納めようとするいとなみの識別の土台となる働き。

「その表現が心の中に行動の目的となって固定され」

(サ)・それなりに納得検討できれば楽なことです。しかし情緒感動も、自分の今の全体を支配し世界との調和をもたらしたとしても、知識概念のように繰り返すことはできません。思い出すことさえ難しいものです。

そこで自分を動かすことで物理的な表象行為を用いて、当初の感動、感情をつなぎ止めようとします。

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(八) 【15 言霊 ニ】 妹阿夜訶志古泥(あやかしこね)の神。 (ワの性質)火花の先端にて、表面性。

物事の現象の種が精神宇宙の中核に煮詰まり成る韻

・成熟・吸引力

心の深部(夜)のなりさまの恐れおおさがもの事の原因となるように煮詰まる働き。

「そこから行動の名目が定まり」

(ナ)・そうすれば過去に退いた感情も物象の形を創造して少なくとも固定でき、それによって感動の面影を残すことが出来るようになります。こうして行為を保存する名目が立ちます。

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(二) 【09 言霊 イ】 妹須比智邇(いもすひぢに)の神。 (ウの性質) 全体性。

動き出した力動が持続する韻

・繁栄・飛至力

すべからく智に比ぶるに近かるべし。智による選択に依らずとも相手対象のなりさまと成る。

「それが行動となって動き」

(ヤ)・一度自分に名目が立つと自分を強制しだします。自己の内外の条件をクリアできるように行動へと向かい、「~」は上手い自分なりの表現だ、自分の感動を表現したものだと了解が成立していきます。

こうして感情というものもどうしても、物象化させないと自分の立つ瀬がなくなり、顔手足、文章、絵画、音楽等に感動の刻印をしていくようになります。

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(四) 【11 言霊 ミ】 妹活杙(いくぐひ)の神。 (ヲの性質) 掻き集める動き。

精神内容の中に己にある自己の体験内容に思いが結びつこうとする力動韻

・整理・旋回力

立てた規範を中心にして相手対象に適合させるようななりさまを探す働き。

「その方向の彼方に目標の実現があるであろう事を指し示し、訴えます。」

(マ)・感情感動次元のものをそのまま伝えることは既に放棄して、物象の創造に託しました。物象ならば自他ともに五感感覚次元から認識可能で、自他への交流もできます。しかし当初の感動は物象として、仮の姿で提供するしかないものになっています。

人まとまりの一巡する八父韻はここで使い切りました。

自分の真の感情を現すことはできずに仮の創造物を提供しましたが、そこには当初のマコトがあると主張していきます。

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○ 「中今の創造主。心の創造意思」。

【17 言霊 ヰ】 妹伊耶那美(み)の神。

(意志の帰還)

伊岐とは伊の気でイ言霊のこと

心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです 。

「八父韻の配列の最後がミで終わることは、その指示するものが基本要求であり未来の目標であるに留まり、イマ・ココの一瞬において完結した思考体系でなく、結論は時の経過に委ねられます。半母音の自覚を欠くことになります。」

(ワ)の結論。

(ワ)・感動が言葉という物象になってしまい、「~」 は誰でもが見て読めるようにはなりましたが、孔子の感情は隠れてしまいました。

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