05【言霊オ】 天の常立の神(あめのとこたちのかみ)

05【言霊オ】 天の常立の神(あめのとこたちのかみ)

天の常立の神とは、大自然(天)が恒常に(常=とこ)成立する(立=たち)実体であり、主体であるもの(神)と説明することが出来ます。それは言霊オのことです。宇麻志阿斯訶備比古遅の神(言霊ヲ)が経験知識そのものの宇宙とすると、天の常立の神(言霊オ)はその経験知識を記憶し、それを活用する主体の宇宙ということが出来ます。言霊オに振漢字をすると、男(お)、雄(お)、牡(お)等が考えられます。

天の常立(とこたち)の神とは大自然(天)が恒常に(常)成立する(立)実在(神)といった意味であります。宇摩志阿斯訶備比古遅の神が記憶そのものの世界(言霊ヲ)であるとするならば、天の常立の神・言霊オとは記憶し、また種々の記憶の関連を調べる主体となる世界という事が出来ます。またこの世界から物事を客体として考える学問が成立して来ます。言霊ヲの記憶の世界も、その記憶を成立させ、またそれら記憶同士の関連を調べる主体である言霊オの宇宙も、それぞれ人間の持つ各種性能の次元宇宙とは独立した実在であり、また先天構造の中の存在で、意識で捕捉し得ないものでありますので、宇摩志阿斯訶備比古遅、天の常立の二柱の神も「独神であり、身を隠している」と言うのであります。