天の岩屋戸(意識の発生)
天の岩屋戸は、ア(マ)メのイワ(ハ)ヤトであって、
先天意識(吾間・アの間・天・吾眼・アの眼・私の意識)の
五十(い・五を基礎数とする)
言霊(は・葉、言葉)
音図(や・屋・言霊の宿る家屋・冒頭言霊五十神と続く言霊運用五十神の計百神)
戸(と・父韻母音半母音子音親韻で五十音図の横段選択の十の扉)で、
この段落はアイウエオ五十音図の意識の発生の構造を扱っています。
天の岩屋戸では先天の自我意識発生の要件を先天の思惟規範の構造の構築から、その先天の運用、そして意識の発生までをとりあげているが、その前提となっているのがスサノウの勝手気ままな意識の使い方、スサノウによる言霊音図と運用の破壊です。アマテラスは意識の規範を建て直すために真っ暗な洞窟にこもり、つまりはまっさらな洞窟から出てくるという形をとりました。
ですのでスサノウの悪行の反対側をみていくことでアマテラスが何をするのかが分かります。
前提。
【須佐之男命御荒備の段】
。「アがココロあかきゆえに、アがうめりしミコたわやめをえつ。これによりてもうさば、おのずからアレかちぬ」といいて、
・スサノウの思惟規範である現在即欲望(想い即現実)の実現以外の子音を創造できない。その限りではスサノウのいつでも勝。
。アマテラスオオミカミのミツクダのアはなち、
・畔は他の田んぼ・音図のこと・とを区切る境界。複数個ある意識次元を示す音図の違いと、その表現である音図を区別しない、
。みぞうめ、
・水田は稲同士の間に間隔があるからこそ収穫が多いのに、溝を創らずばらまきをする。子音同士、各間を区別しない、
。そのオオニエきこしめすトノにくそまりちらしき。
・殿は整然と地位によって区画され配置が決まっているのに、糞・くそ・組む素、音図の配置を乱し組み合わせを乱した。
アマテラスはこれらによって乱れた音図を正そうとするが、五十・百音図の使用は誰でも間違えることがある。
。かれシカすれども、アマテラスオオミカミはとがめたまわずてノリたまわく、「クソなすは、えいてハキちらすとこそ、アがナセのミコトかくしつらめ。タのアはなちミゾうずむるは、トコロをアタラシとこそ、アガナセのミコトかくしつらめ」と、
。ノリなおしたまえども、なおそのアシキわざやまずてウタテあり。アマテラスオオミカミいみはたやにマシマシて、カンミソおらしめたまうときに、
そのハタヤのむねをうがちて、あめのフチコマをサカハギにはぎておとしいるるときに、
。カンミソ・神御衣を織らせて
・織物は縦糸横糸の整然性が田んぼと同じで言霊五十音図を意味する。
。ハタヤのむねをうがちて
・音図を再構成している最上段のアの意識が宣(の)るところに、
。あめのフチコマをサカハギにはぎておとしいる
、規則性に従ったうま・ウの間・ウ段ならまだしも、不規則で無自覚なまだら模様にとって替えようと、ウ段の位置を最上位にしようとした
。あめのミソオリメみおどろきて、ヒにホトつきてみうせき。
・そんなことをされたのでは、人(もって生まれた人のヒ・先天霊の言霊原理)の意識の運用を止められたも同様だ。
。かれここにアマテラスオオミカミみかしこみて、あめのイワヤドをたててサシコモリましましき。
・言霊五十音図の運用を停止し、一旦白紙に戻した。
一般口語訳:そこで速須佐之男命は天照大御神に「私の心が清かったから、私が生んだ子は優しい手弱女だった。つまり私の勝ちだ。」と言って、勝ち誇った勢いで、天照大御神の作っていた田の畔を切り崩し、溝を埋めてしまった。また大御神が大嘗を召し上がる殿に、糞をしてまき散らした。だが天照大御神はとがめずに、「私の弟が糞をしたのは、酔っぱらって吐き散らしたのでしょう。また田の畔を切り崩し、溝を埋めたのは、その場所が田にできるのにと惜しんだのでしょう」とかばったが、その悪行はやまず、見ていられないほどであった。天照大御神が忌服屋にいて、神御衣を織らせていたとき、その服屋の屋根に穴を開け、逆剥ぎにした天斑馬をそこから落とし入れたところ、天衣織女は驚いて、梭で陰部を突いて死んだ。天照大御神はこの様子を見ておそろしくなり、天石屋戸にこもってしまった。
先天の五十葉屋・いはや・に閉じこもってしまった。
【天石屋戸の段】
訓読:
すなわちタカマノハラみなくらく、アシハラのなかつくにコトゴトにくらし。これによりてトコヨゆく。
ここにヨロズのカミのおとないはサバエナスみなわき、ヨロズまのわざわいコトゴトにおこりき。
ここをもてヤオヨロズのカミあめのやすのかわらにカムツドイツドイて、タカミムスビノカミのこオモイカネのカミにおもわしめて、
とこよのナガナキドリをつどえてなかしめて、
あめのやすのかわのカワラのあめのかたしわをとり、
あめのかなやまのカネをとりて、
カヌチあまつまうらをまぎて、
イシコリドメのミコトにおおせてカガミをつくらしめ、
タマノヤのミコトにおおせてヤサカのまがたまのイオツのミスマルのたまをつくらしめて、
アメノコヤネのミコト・フトタマのミコトをよびて、
あめのかぐやまのマオシカのカタをうつぬきにぬきて、
あめのかぐやまのアメノハワカをとりて、ウラエまかなわしめて、
あめのかぐやまのイオツマサカキをネコジにコジて、
ホツエにヤサカのまがたまのイオツのミスマルのたまをとりつけ、
ナカツエにヤタカガミをとりかけ、
シズエにしらにぎて・あおにぎてをとりしでて、
このクサグサのものは、フトタマのミコト、フトみてぐらととりもたして、
アメノコヤネのミコト、フトのりごとネギもうして、
アメノタヂカラオのカミみとのワキにかくりたたして、
アメノウズメのミコトあめのかぐやまのアメノヒカゲをたすきにかけて、アメノマサキをカヅラとして、
あめのかぐやまのササバをタグサにゆいて、
。あめのイワヤドにうけふせて、ふみトドロコシ、かむがかりして、ムナヂをかきいでモヒモをホトにおしたれき。
かれタカマノハラゆすりてヤオヨロズのカミともにわらいき。
一般口語訳:たちまち高天の原はすっかり暗くなり、葦原の中つ国は闇に沈んだ。そのまま何日も常夜のような日が続いた。そのため悪神たちがおとずれて、蠅のようにわき出して満ち、あらゆる災いが起こった。そこで八百万の神々は天の安河の河原に集まり、高御産巣日神の子、思金神に対策を考えさせた。まず常世の長鳴鳥を集めて夜明けが来たように時を作らせた。天の安河のほとりの堅い石と、天金山の鉄を取り、鍛冶師の天津麻羅を招いて、伊斯許理度賣命に鏡を作らせた。また玉祖命に八尺の勾玉の五百箇の御統の玉を作らせた。天児屋命と布刀玉命を呼び寄せ、天香山の真男鹿の肩の骨を抜き、天香山の天の波波迦を燃やした火で骨を灼いて占わせた。また天香山の五百本の真賢木を根こそぎ取って、上の枝には八尺の御統の玉を取り付け、中ほどの枝には八尺鏡をかけ、下の枝には白和幣、青和幣を垂らした。これを布刀玉命が太御幣として持ち、天児屋命が太祝詞を唱えた。天手力男神は戸の蔭に隠れていた。天宇受賣命は天香山の天の日影葛を襷に掛け、天の真拆を鬘にし、天香山の笹の葉を腕輪に付けた。その姿で石屋の前に伏せて置いた桶の上で踊り踏み鳴らし、神懸かりになって乳房をかき出し、裳の紐を押し下げて陰部まで露わにした。そのため高天の原はどよめいて、八百万の神々は一斉に大笑いした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
訓読:ここにアマテラスオオミカミあやしとおもおして、
アメのイワヤドをほそめにひらきて、うちよりのりたまえるは、
アがこもりますによりてアマノハラおのずからくらく、アシハラのナカツクニもみなくらけんとおもうを、
などてアメノウズメはあそびし、またヤオヨロスのカミもろもろワラウゾとのりたまいき。
すなわちアメノウズメ、ナがミコトにまさりてとうときカミいますがゆえにエラギあそぶともうしき。
かくもうすあいだに、アメノコヤネのミコト・フトタマのミコトかのカガミをさしいでて、
アマテラスオオミカミにみせまつるときに、
アマテラスオオミカミいよいよアヤシとおもおして、ややトよりいでてノゾミますときに、
かのカクリたちたるアメノタヂカラオのカミそのミテをとりヒキいだしまつりき。
すなわちフトタマのミコト、シリクメナワをそのミシリエにひきわたして、ここよりウチにナかえりましソともうしき。
かれアマテラスオオミカミいでませるときに、タカマノハラもアシハラのナカツくにもオノズカラてりあかりき。
一般口語訳:このとき、天照大御神は「奇妙だ」と思い、石屋の戸を少しだけ開き、「私がここに籠もったので、高天の原は暗くなり、葦原の中つ国も真っ暗だと思うのに、どうして天宇受賣は神遊びの舞をしていて、八百万の神々はみんな楽しそうに笑っているのか」と尋ねた。そこで天宇受賣は「大御神にも優って尊い神様がいらっしゃったので、みんなで神遊びしています」と答えた。この間に、天兒屋命と布刀玉命は隙間から鏡を差し入れて、天照大御神に見せた。天照大御神は鏡に映った自分の姿を来訪した神の姿と思い、いよいよ不思議に思って、もっとよく見ようと、身を少し石屋戸の外に乗り出したとき、そばに隠れて立っていた天手力男神がその手を取って引き出した。ただちに布刀玉命は尻久米繩を大御神の背後に張り、「ここより内へお帰りになりませんよう」と言った。こうして天照大御神が再び姿を現したので、高天の原と葦原の中つ国は元通り明るくなった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
言霊による解説。。。
●先天原理がある。ここから五十音図の再構築が始まります。
まず先天のア意識がある。これはどのような個人においても同様です。生まれる前からその個人が宣(の)っとる先天原理があり、死んだ後もあの個人だと分かるその個人の宣(の)ったア意識があります。
ここで言う言霊アは感情次元を指すばかりでなく、自我意識全般を指すので、天の岩屋戸とはそのようなものです。生まれたての赤ちゃんのように白紙の状態ですが天の岩屋戸は先天のイ(意思・意識・命・イザナギの大神)の言葉言霊の宿です。この人類にとって不滅の構図を古代の聖人たちは再構成できたのでスメラミコトとなりました。
。すなわちタカアマノハラみなくらく、アシハラのなかつくにコトゴトにくらし。これによりてトコヨゆく。
・すなわちまず状況。先天のアマテラスの、つまり私の先天の、精神世界規範も隠れて無くなり、現実の現象世界の行動規範も見えなくなり無くなったという想定です。これによりて道案内ができないほどにまた判断ができないほどに暗くなったという意識内の話です。アマテラスが隠れたり太陽の日食が起こったわけではありません。これによりて、正しい判断の基準が無くなったことによりて、常夜ゆく、トコヨ・十事四逝く、音図の横十段をもって世、四を判断するアマテラスの十の判断規範が無くなり逝った。しかし、八、九の行動規範が無くなったのではない。エの規範が隠れてしまったのでウ、オの規範一色になった。そこで次ぎに十以下(トツカのツルギ)の判断をもって模倣しようとします。
。ここにヨロズのカミのおとないはサバエナスみなわき、ヨロズのわざわいコトゴトにおこりき。
・そこで、ここにヨロズの神、邪神ということではなくアマテラス大御神と先天神以外の神々つまり全ての意識を指す。全ての意識が勝手に主張し合うようになり、統一する規範が無くなったので、多くの相反する事々や自己矛盾が起きてきた。トツカのツルギ以下の判断は蔓延しています。
それでも先天の規範は無くならずにアマテラスと共にある。(後に鏡に映された規範となり、アマテラスに承認をもとめられる)
●先天原理を再構築する
。ここをもてヤオヨロズのカミあめのやすのかわらにカムツドイツドイて、
・ここから意識の(アマテラスの太祝詞)音図の作成に入る。
・そのためにアマテラスの先天原理の偉大さを知っている先天神、先天の神たちが、あめの安の河原・まだ侵されていない安心安らかな意識の白紙の状態のあわぎはら(原・音図)のこと・意識のすがすがしい端緒・に集まって、スガソ音図の要素として集まって、
●意識の主体神と意識の主体運用神に登場願って
。タカミムスビノカミのこオモイカネのカミにおもわしめて、
・タカミムスビ・言霊ア。まず主体である自己を思いおこさせる作用を持ち出して、自分が思うのではなく、自分の思いを想起させる運用先天神であるオモイカネに働いてもらって、思惟規範が隠れてしまったので、タカミムスビ・私の意識の代名詞・の子オモイカネ・私の思惟規範行為の代名詞、に登場を願って。意識の白紙状態の元で、
・おもわしめて。アマテラスが岩屋戸から出てくるのと同じ構図で、タカミムスビ自身が思うのでわなくまたアマテラス自身が率先して岩屋戸から出るのではありません。父韻という因子が必要で、これからつくるのは父韻の無い模造品です。
●実在意識の言霊を集めて
。とこよのナガナキドリをつどえてなかしめて、
・常世、意識世界を構成する母音事象・ナガナキドリを集めて確認してみる。常世・十事四・トコヨ・鳥・トリ・十理・音図の横十行で括ることを示唆。つどえ・四つの母音世界ウエオア、ながなきどり(長鳴き十理・母音五と半母音五で十)、意識の母音事象を集めて・スサノウがウ段のみにしてしまったため母音意識の実在を区別再確認して、母音と半母音列を集め、
●言霊の意識実在の配置を考えて
。あめのやすのかわのカワラのあめのかたしわをとり、
・川原を五十音図にみたてる。あわぎはら音図のまだ侵されていない能動、主体母音側と受動客体側半母音側を揃え、あめのかたしわ、片四葉、両岸・かた・の譬えとその意識の次元層・四っつのワ行を整え、音図の構成要素である事象の実在意識を両岸川原に例えて母音列と半母音列を明確に区別した。言霊五十音図の完成を目指しています。五十音図の枠ができつつあります。
●子音を整理して
。あめのかなやまのカネをとりて、
・かなやま・仮名子音の山。次いで音図の両端が揃ったので、中身である子音を配当する。かね、仮名の音、現象子音の単位、四母音段×八横段で三十二個、を整えて、川の流れに相当する、
●言霊要素が集まったので
。カヌチあまつまうらをまぎて、
・ここまでで音図の母音、半母音と子音を鍛冶師が鉄を固め固定するように子音の性状配置を固めた。
・あまつまうら、(間の裏・潜在的な間、子音が納まる場所)は先天に実在言霊子音として、空位の場所と共に、網羅・まうら・される。残りの最後の間である父韻は次の段階で加わる、
●配置を固定するために、スサノウによってごちゃ混ぜにされないために
。イシコリドメのミコトにおおせてカガミをつくらしめ、
・子音と性状の違う自由な配置を望む父韻に言って、鏡を創らせる。意識実在現象を集め配置しても、まだ意志が加わっていないので機能しない。しかし意思(イシ)の配置場所(凝り)を決めて(留め)おかねばならない。そこで意思を凝り留め置く場所のある、音図の父韻、意志とその行動規範が加わる場所を残して八角形の外装だけの鏡、仮嚙み(仮のかがみ)、仮に父韻と母音を噛み合わせて子音を創ることのできる音図板を創る。
・鏡は四角い音図をアマテラスに似せて父韻の数を考慮しまた父韻を重視して八角形にした。
・しかしイシコリドメは後にタヂカラオとなる自分の納まる場所を空白にしておく。
次いでそこに種々の思惟機能上の内実を載せていく。言霊事象が集まってもまだ運用機能がないので機能を足していく。しかし十の判断が無いまま必要で充分な要件を足していく。
●全言霊の総称として
。タマノオヤのミコトにおおせて
・まず、多様な子音現象に成るだろう事象に対応する為に、タマ(言霊)のおや、言霊全体の機能を司るコトタマ親に言いつけて、子音現象を全て網羅すべく、まうらを招いて用意された言霊・母音と子音を用いて、
●意識の五次元に対応した、五十の決定的な言霊を創って適応運用機能を与えるために、
。ヤサカのまがたまのイオツのミスマルのたまをつくらしめて、
・ヤサカ・八性(八種類の思惟機能のさが)の、八種の父韻に合わせた八相の場所に、
・まがたまの、位置が自由に移動できる玉のような性質を持つ言葉としての、
・イオツの、五・アイウエオ・を基礎数と成す内訳に沿った配置が可能な枠の沢山になるだろう子音の、
・ミスマルのたまを、三統(ミス)まるのたま(殊に三次元を現すウオエの段の言霊)をつくらしめて。特に重要な、現在ウ、過去から現在オ、現在から未来エの三つの言語意識空間のたまをつくらしめて、正反合や上中下等の三段論法を意識する言霊運用をつくらしめて、言霊ア・イを除く言霊言語をつくらせ
●実在子音の配置が終わったのでここから実在言霊の運用規範。
。アメノコヤネのミコト・フトタマのミコトをよびて、
・アメノコヤネ・フトタマのミコト。アメノコヤネにここでアの意識の宣(の)るア段を確定させ、フトタマのミコトにウ、オ、エの子音もまとめて配置させ、音図運用上自己意識・ア・の来る場所を何段になるかを指定すると同時に、そこに載る言霊アイウエオを用意して。
●そして、父韻の納まる場所を用意して
。あめのかぐやまのマオシカのカタをうつぬきにぬきて、
・かぐやま・書く八間。書かれ配置される子音を含む言霊達。
・マオシカ、真男鹿、父韻の内親韻。
・肩、音図の左右の両肩(母音)の位置にある親韻。この場所は開けておいてタヂカラの為にとっておく。
●母音段の配列を考えて
。あめのかぐやまのアメノハワカをとりて、
・主体側母音段を用意し、
●客体側母音段を確定して
。ウラエまかなわしめて、
・半母音側と対応させ、占いではなく主体に対応した段での客体結果側との一致。
●全子音を対応配置し
。あめのかぐやまのイオツマサカキをネコジにコジて、
・全子音に対する先入観を捨て去り、五十音に対する決定的な配置ができるように
●既存のウオの判断で、それで最初の判断ができるように
。ホツエにヤサカのまがたまのイオツのミスマルのたまをとりつけ、
・まず始めに、時間次元相、過去現在未来・正反合・上中下等を現す言霊を用意し、五行五大元素五臓等で代弁させ
●俯瞰する意識図を用意して、
。ナカツエにヤタカガミをとりかけ、
・次いでそれを見届ける鏡を用意するが、十理・トリ、十掌の判断にまだ足りない
●未完成な判断の最後に
。シズエにしらにぎて・あおにぎてをとりしでて、
・そして最後には演繹、帰納を見分ける用意をして
●意識の発生の機能を準備して
。このクサグサのものは、フトタマのミコト、フトみてぐらととりもたして、
・音図上の全要件を手に入れてみてアマテラスの音図に似せたつもりで
●以下音図の使用法状の間違え。
●最上位に置くものを置かないで称えてみたり
。アメノコヤネのミコト、フトのりごとネギもうして、
・言霊音図上の位置を確定することが大事なのに、仮の音図を称えてみることで代用する
●音図上の父韻の位置を隠したり
。アメノタヂカラオのカミみとのワキにかくりたたして、
・アマテラスの主体意識はタヂカラオの神なのにアマテラスに載(宣)せないで脇に立たしている。
●子音を勝手に組む。
。アメノウズメのミコトあめのかぐやまのアメノヒカゲをたすきにかけて、
・母音と父韻の縦横の関係から子音を得るのではなく、任意のたすき掛けの配列を使用する。これは欲望即現実を司るアメノウズメのやること。
●主客を入れ違える
。アメノマサキをカヅラとして、
・音図上主客の配置が正しくても、裂かれた(サキ)相手側である客体を真っ先に頂点に据えること。
●隣り合った子音を勝手に結んで示す。
。あめのかぐやまのササバをタグサにゆいて、
・次元時制を無視して隣同士の子音を勝手に繋げる。
●同じような神がかりと先天であっても
。あめのイワヤドにうけふせて、ふみトドロコシ、かむがかりして、ムナヂをかきいでモヒモをホトにおしたれき。
・うけふせて。乗っても壊れないように外見上は同じ音図でも逆さになって結果をまず要求される。
・ふみトドロコシとどろこし。逆さの音図の上で順番も秩序も無く騒いで、アマテラスにできた音図を見せようとしている。
・神がかりして。岩屋戸の中には真の五十音図、戸の前には不確定なウ段の五十音図がひっくり返して伏せて置いてあるが、アマテラスの判定を待っている。判定を得るため桶を叩く。桶はひっくり返しても壊れないようにタガで締めてある。言霊タで締めてある。スサノウに依ってひっくり返されたものだ。
・モ(百・五十足す五十・実在言霊と運用言霊)紐によって一連の取り扱いが可能なように人の意識と連携してある。
・ホトに押し垂れき。言霊原理は先天にあるもので、人によって面白くまた不可思議に操作されるものではない。
●ウズメの先天原理が人々・神々に承認されるが、しかし。
。かれタカマノハラゆすりてヤオヨロズのカミともにわらいき。。。。。
・だが、人々によるウ段欲求の承認を得る。原理に沿った音図ウができたが、最後のところで人の恣意による解釈が入り込む。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
●戸の外では言霊原理ができたと大騒ぎだが。戸の外にできたものはアマテラスの主体意識とは関係の無いものだった。ここからアマテラスの主体意識が係わってくる。
アマテラスの言霊要素と機能。
ア段。感情感覚。
。ここにアマテラスオオミカミあやしとおもおして、
・先天原理の管轄はアマテラスにあるはずなのに、当人の主体意識が等閑にされているのではないか。あやしいことだ。
●自分自身との一致確証を確かめるため
イ段。意思。
。アメのイワヤドをほそめにひらきて、
・自身であるア段を顧みて、タカマハラナヤサTAKAMAHARANAYASAを探そうとする。アマテラスは自分の意志で戸をほそめに開く。
●自身に確証がえられるか
エ段。選択。
。うちよりのりたまえるは、
・色々な選択肢があり意思を通じる手段がある中、自覚反省自我意識を選択してみて、自身の声と一致しているか。
●状況と照らし合わせてみて
オ段。経験。
。アがこもりますによりてアマノハラおのずからくらく、アシハラのナカツクニもみなくらけんとおもうを、
・思惟規範も行動規範もアマテラスの手元にあるはずで、アマテラスが自覚的にそうしたものであるのに
●アマテラスのウ段の意識の原理はウズメとは違う。
ウ段。欲望。
。などてアメノウズメはあそびし、またヤオヨロスのカミもろもろワラウゾとのりたまいき。
・笑いという欲望感覚はどこからくるのか。
●●●●●●●●言霊意識の構成要素は同じでも、機能運用要素が違う。
。すなわちアメノウズメ、ナがミコトにまさりてとうときカミいますがゆえにエラギあそぶともうしき。
・他者の言う欲望の修飾にはきりが無いので、アマテラスは自身との一致を確かめた
・ウズメの誘う笑いには本性が宇宙そのものなのだという自覚がない。とうとき神がいるという勝手な発想でウズメの欲している欲望の一つを現したものに過ぎない。アマテラスの布織りのように宇宙全体を相手とするものではない。(それでも模造品の数々は用意されたのだが。)
ナがミコトにまさりてというウズメの言葉は信じられなかった。
●他の神々もウズメを応援して
。かくもうすあいだに、アメノコヤネのミコト・フトタマのミコトかのカガミをさしいでて、
・アマテラスの意思全体を統括するア段と言霊子音に対して父韻の欠けたアマテラスの模造品である鏡(仮画見)を見せつけて
●本物であると言い張る
。アマテラスオオミカミにみせまつるときに、アマテラスオオミカミいよいよアヤシとおもおして、
・アマテラス以上の尊い音図だと主張したが、それが決定的にアヤシと思われた。ありもしないものをあるとし、しかも更に優位にあるという。(神に関する思考や政治指導者によくある)
●そこでアマテラスは自分の意思をはっきりさせます(がしかし、音図上自分勝手に行為できません。)
。ややトよりいでてノゾミますときに、
・そろそろと戸外にでることに決します。不完全な鏡を見てのことです。アマテラスの行動規範が、見せられた鏡ではつまり父韻が欠けているので、自由な行為ができません。岩の戸は大きく重たいように想像しますが、アマテラス自身の力で開閉できます。足りないものは心の行為の決断です。アマテラスは自分で戸を開けます。が、開けるだけで外へは出られません。
●タジカラオ・父韻・の力を借りる。
。かのカクリたちたるアメノタヂカラオのカミそのミテをとりヒキいだしまつりき。
・タジカラオは心の行為の選択肢となるものです。八種類の父韻を統括しています。各人の音図のイ段に陣取り心の行為を統括しています。アマテラスも同様です。そこでアマテラスの主体意思の代弁者であるタヂカラオと一体になります。
ミテというのはアマテラスが選択する心の主体側であり、タジカラオの客体側です。つまりアマテラス一人だけでは何もできません。タジカラオと一体になったときにアマテラスが生まれます。
●客体側の結果が出たので。
。すなわちフトタマのミコト、シリクメナワをそのミシリエにひきわたして、ここよりウチにナかえりましソともうしき。
・アマテラスの心の決定事項とタジカラオの機能によって手を差し延べて選択させ、客体側事実を、岩戸の外に出るという子音を創造しました。もうウズメの音図はつかえません。
●音図の父韻が戻ったことで、
。かれアマテラスオオミカミいでませるときに、タカマノハラもアシハラのナカツくにもオノズカラてりあかりき。
・かくして言霊音図の溝の内側、間、が全部その配置を得たことによりアマテラスが再度誕生しました。
しかしこのできごとはアマテラスに再度訪れたものでは無く、時々刻々として起きるものです。各自のどんな心の動きにも現れる構図です。
アメのイワトは、イの父韻により客体ワのトを選択をするお話です。
自ずから明るくなりましたが、それは先天世界での話です。この世にはウズメが多くいます。
▲▲▲ここまで▲▲▲